不動産ニュース / 調査・統計データ

2020/11/27

コロナ後も「集積」の重要性変わらず

 (一社)不動産協会は26日、「Withコロナ・Afterコロナにおける国土構造・都市構造のあり方に関する研究会」(座長:中川雅之氏(日本大学経済学部教授))の中間とりまとめ報告書を発表した。

 同研究会は、新型コロナウイルス感染症の拡大による人々の価値観の変化が国土構造・都市構造、不動産業界へ与える影響について検討するため、今年9月に設置。会員各社のコロナへの対応状況や有識者の意見を踏まえ、報告書のとりまとめを行なった。

 報告書では、在宅勤務・テレワークの浸透、オンライン利用の急速な拡大から「集積」の意味の再定義が必要となる可能性を示唆する一方、「今後の国土構造は、大都市vs地方という対立構造ではなく、大都市部、地方部とも集積の重要性は変わらない」とし「大都市への集積度合は比較的緩やかに留まる蓋然性が高い」とした。

 また、在宅勤務の増加、職住近接の模索、二拠点居住等といった住まい方の変化、テレワーク勤務者の受け皿の必要性、イノベーション創出のための「集積」など働き方の変化により、都市に求められるものが変化・多様化していくことで「今後の都市構造は、本社機能等が立地する都心部、職住一致・近接した近郊・郊外部で成立する蓋然性が高い」とし「リアルな場の拠点型オフィス、分散型のサテライトオフィスと自宅での在宅勤務で役割分担する『最適解』を模索すると考えられる」とした。

記事のキーワード 一覧

動画でチラ見!

第18回 ジバコー 「原点」を語る

ニュースはこちら

新着ムック本のご紹介

ハザードマップ活用 基礎知識

不動産会社が知っておくべき ハザードマップ活用 基礎知識
お客さまへの「安心」「安全」の提供に役立てよう! 900円+税(送料サービス)

2020年8月28日の宅建業法改正に合わせ情報を追加
ご購入はこちら
NEW

月刊不動産流通

月刊不動産流通 月刊誌 2025年11月号
再注目の民泊。市場動向、運営上の課題は?
ご購入はこちら

ピックアップ書籍

ムックハザードマップ活用 基礎知識

自然災害に備え、いま必読の一冊!

価格: 990円(税込み・送料サービス)

お知らせ

2025/10/1

「海外トピックス」を更新しました。

vol.433 世界遺産都市マラッカの医療ツーリズム環境【マレーシア】」を更新しました。

医療を目的に渡航する「医療ツーリズム」。マレーシアは近年、その医療ツーリズムの拠点として成長を遂げています。今回は、歴史的街区が有名な国際観光地マラッカの病院を取材。多くの医療ツーリストを受け入れている環境について探りました。…続きは記事をご覧ください☆