不動産ニュース / 調査・統計データ

2020/12/25

住宅ローン、変動金利タイプが75%超に

 (独)住宅金融支援機構は25日、2020年度の「住宅ローン貸出動向調査」の結果を発表した。同年7~9月、住宅ローンを取り扱う金融機関305機関に対し、19年度に取り扱った住宅ローン等についてアンケートを実施。有効回答数は289件。

 19年度の新規貸出額の金利タイプは、「変動金利型」が75.2%(前年比4.8ポイント増)で最も多く、2年連続で70%を超えた。固定期間選択型は10年が12.4%(同1.9ポイント減)、2・3・5年が6.9%(同0.6ポイント減)、その他が1.7%(同1.1ポイント減)で、いずれも減少した。全期間固定型は3.9%(同1.1ポイント減)だった。

 今後の住宅ローンへの取り組み姿勢は新規貸出が「積極的」71.3%(同1.4ポイント減)、「現状維持」が28.7%(同2.0ポイント増)、「消極的」という回答はなかった(前年度は0.7%)。借り換えでは「積極的」が58.5%(前年比3.5ポイント減)、「現状維持」が40.5%(同4.2ポイント増)、「消極的」が1.0(同0.7ポイント低下)。

 取り扱い検討中の商品では、「リバースモーゲージ」が82.7%(同20.6ポイント増)と最も多く、次いで「アシューマブルローン(売却後に買い主への債務承継を前提とした住宅ローン)」が9.6%(同4.2ポイント減)、「サービス付き高齢者向け住宅建設用の住宅ローン」が9.6%(同2.5ポイント減)と続いた。

記事のキーワード 一覧

この記事の用語

住宅金融支援機構

政府の保証を背景とした住宅金融業務を実施することを目的に設立された「住宅金融公庫」の権利義務を引き継ぐ形で2007(平成19)年に設立された。 主な業務は、1.一般の金融機関の住宅貸付債権の譲受け、...

続きはR.E.wordsへ

動画でチラ見!

座談会「事故物件に立ち向かう」

掲載誌はこちら

新着ムック本のご紹介

ハザードマップ活用 基礎知識

不動産会社が知っておくべき ハザードマップ活用 基礎知識
お客さまへの「安心」「安全」の提供に役立てよう! 900円+税(送料サービス)

2020年8月28日の宅建業法改正に合わせ情報を追加
ご購入はこちら
NEW

月刊不動産流通

月刊不動産流通 月刊誌 2025年5月号
「事故物件」、流通の課題は?
ご購入はこちら

ピックアップ書籍

ムックハザードマップ活用 基礎知識

自然災害に備え、いま必読の一冊!

価格: 990円(税込み・送料サービス)

お知らせ

2025/4/21

「記者の目」を更新しました

有事に立ち向かうエリアマネジメント」を公開しました。

エリアの価値向上に大きく寄与する複合開発。住宅や商業施設、公共施設、教育施設や図書館、クリニックなどが一体的に整備されることで、再開発されたエリア内で日常生活が完結できるような、利便性の高い生活環境が整うケースもありますが、その規模感の大きさから有事の際に全体が連携できるのかといった懸念も…。今回は、オフィスビル・賃貸マンション・分譲マンションの3棟からなる複合開発「MEGURO MARC」を取材。防災対策の本音を調査しました。