不動産ニュース / 開発・分譲

2021/4/1

大和ハ、再エネ電気100%の複合開発が竣工

「船橋グランオアシス」全景

 大和ハウス工業(株)は1日、2018年より開発を進めてきた大規模複合開発「船橋グランオアシス」(千葉県船橋市)が完成したと発表した。

 「AGCテクノグラス中山事業場」の跡地に分譲マンション(総戸数571戸)、賃貸住宅2棟(低層39戸、中高層223戸)、戸建分譲(26区画)、商業施設(13店舗)を整備したプロジェクト。東武アーバンパークライン「塚田」駅より徒歩4分で、事業面積は東京ドーム約1.2個分に当たる57,456.19平方メートル。敷地面積は47,601.38平方メートル。総事業費約260億円。

 分譲マンション「プレミスト船橋塚田」は、鉄筋コンクリート造地上11階建て。専有面積57.25~85.57平方メートル、間取りは2LDK~4LDKの68プランと幅広く用意。中庭やフィットネスルームなど多様な共用施設を備えている。

 中高層賃貸マンション「ロイヤルパークス船橋」は鉄筋コンクリート造地上11階建て。専有面積31.50平方メートルのワンルームから、128.75平方メートルの3LDKまで25プランを用意した。こちらもフィットネスルームやパーティルームなど多様な共用施設を設えた。低層賃貸マンションは、軽量鉄骨造地上3階建ての4棟構成。専有面積は29.02~78.69平方メートル、間取りはワンルーム~3LDK。

 戸建分譲「セキュレア船橋グランオアシス」は、全住戸に太陽光発電システムや家庭用リチウムイオン蓄電池等を搭載した。

 各住宅や共用部・街灯で使用する電気については、同社環境エネルギー事業部を通じてすべて再エネ電気で賄うだけでなく、施工時の工事用電源にも再エネ電気を利用した。供給する再エネ電気は、同社グループで管理運営する菅沼水力発電所(岐阜県飛騨市、発電出力約2MW)で発電した電気を中心に供給する。

 また、各住宅においても環境負荷低減に向けた取り組みを実施していく。分譲マンションでは、使用電力量が増加する時間帯に太陽光発電で蓄電池に貯めた電力を放電する、ピークカット対策を自動的に実施。戸建分譲では、AIを使ったエネルギーマネジメントシステムを採用し、戸建住宅間での電力融通を行なう。

この記事の用語

再生可能エネルギー

短期間に再生し、あるいは消滅しない燃料源から取り出されるエネルギーをいう。そのような燃料源として、太陽光、風、流水、植物・バイオマス、地熱などがある。

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有事に立ち向かうエリアマネジメント」を公開しました。

エリアの価値向上に大きく寄与する複合開発。住宅や商業施設、公共施設、教育施設や図書館、クリニックなどが一体的に整備されることで、再開発されたエリア内で日常生活が完結できるような、利便性の高い生活環境が整うケースもありますが、その規模感の大きさから有事の際に全体が連携できるのかといった懸念も…。今回は、オフィスビル・賃貸マンション・分譲マンションの3棟からなる複合開発「MEGURO MARC」を取材。防災対策の本音を調査しました。