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サンフロンティア不動産(株)は21日、4月1日に開業した新築オフィスビル「+SHIFT NOGIZAKA」(東京都港区)を報道陣に公開した。
エグゼクティブ起業家をターゲットに新時代のワークスタイルデザインブランドとして立ち上げた「+SHIFT(プラスシフト)」の第1弾で、フラッグシップという位置付け。同社12年ぶりの新築ビルとなる。
同ブランドは、海外のコンペで数々の受賞歴のある設計デザイン会社(株)ドラフトのデザイナー・山下泰樹氏とコラボレーションし、内装等が施されたセットアップオフィスとして、同氏が設計・内装・アメニティ類を含む家具・インテリアまでをトータルでプロデュース。「+SHIFT」には、「違う角度からの新たな発見」という意味合いを込めており、事業の成長と共にワーカーも成長できる、新時代の豊かなライフスタイルを実現する洗練されたワークプレイスを目指す。
「NOGIZAKA」は東京メトロ千代田線「乃木坂」駅徒歩1分に立地。敷地面積361.39平方メートル、鉄骨造13階建て。延床面積1,289.15平方メートル。外観は“根”をモチーフに、大きく成長していく木々や植物たちのように、入居企業が大きく成長する未来をイメージしたデザインを採用。隣接する乃木神社の木々と一体となるデザイン性も意識した。
オフィスフロアは1~12階となり、各フロア1社専有で、フロア面積82.20~133.10平方メートル(座席数12~19席)。ガラス面を多く取り入れた採光の良い空間を創出し、床材には、賃貸オフィスでは珍しい無垢材のフローリングを採用した。手に触れる部分にはレザーやファブリックをあしらい、五感を刺激する工夫を施している。電子レンジ・冷蔵庫付きのキッチンやミーティングルームも設置。2・3階には隣接する乃木神社の緑が望めるプライベートテラスも配置した。
共用部は、1階にイベントや会議にも利用できるモニター付きラウンジとプロジェクター付き共用ミーティングルーム(10席)を設置。最上階の13階には、解放感あふれるルーフトップテラスも用意している。なお3・7階は、同社が展開する曜日ごとに契約できるシェアオフィス「WEEK NOGIZAKA」となる。
事業費(建築・内装・インテリアなど含め)は坪当たり315万円。内装費は同社通常コストの2倍以上をかけているという。月額利用料は、1席あたり9万円を想定し、周辺相場が坪単価2万5,000円のところ3万5,000円に設定。利用料に光熱費や家具・機材使用料、原状回復工事費等を含んだオールインクルーシブ制を採用した。テナント募集については、IT企業をターゲットに、新しい取り組みとしてデジタルマーケティングを取り入れ、SNSでコンセプトなどの情報を発信しながら行なっていく。
新築・既存ビル再生問わず展開していく予定で、第2弾は新築ビルの「+SHIFT KANDA」(東京都千代田区、7月竣工予定)。これまでにドラフトとコラボした竣工済みの物件についても「+SHIFT」ブランドとしていく計画で、2021年5月にリニューアル工事が完了する「+SHIFT MITA」等、フロア単位での展開を含む全8物件での展開を予定している。
同ブランドを企画した同社執行役員リプランニング事業部長の小田修平氏は、「人々の生活が豊かになるための働き方は何か、当社なりのアプローチとして2年前から構想し、ようやく実現した。ドラフトの世界観を髄所にちりばめたこの空間が、ワーカーに良い刺激、ゆるやかな変化をもたらし、それが豊かな働き方の実現につながれば」などと抱負を述べた。
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