不動産ニュース / 開発・分譲

2021/5/20

馬喰町で“仲間と集う”ワークスタイルを提案/サンフロンティア

1階ラウンジスペース。らせん階段で2階につながる
BBQグリルなどを備えるルーフトップ

 サンフロンティア不動産(株)は19日、6月1日に開業予定の“仲間と集い、共有する時間を大切にする”を提案するセットアップオフィス「LIT(リット)」(東京都中央区)を報道陣に公開した。

 JR「馬喰町」駅徒歩2分、都営地下鉄浅草線「東日本橋」駅徒歩4分に立地。鉄骨造10階建て。同社が2017年に取得・リノベーション後、簡易宿泊施設として3年間運営していたビル(1987年竣工)を、オールインクルーシブ制のセットアップ・セミシェアオフィスにコンバージョンした。

 下北沢や中野エリアで、多人数で仲間との時間を楽しむミレニアル世代向け宿泊施設「illi(イリー)」や飲食店を営む(株)BARE NOTE STUDIO(東京都世田谷区、代表取締役:黒木郁己氏)と協業し、同社が意匠デザイン・ブランディングを担当。企画・運営にも携わる。

 仲間と集える空間として、1階に、コミュニティマネージャーが常駐し、テナント企業がイベント等自由に使えるカフェ・会議室併設のラウンジスペースを用意。カフェでは無料でコーヒーを提供するほか、1日2回、スペシャルブレンドのコーヒーを提供する時間を設けるなど、人が集まりやすい仕掛けをつくり、交流を促進する。

 10階およびルーフトップは、同社初めての試みとして一般にも時間貸しで開放する、リラックス、交流を促すための空間「The hangout by illi」に。10階は宿泊施設をイメージし、キッチンやシャワーブース・洗濯乾燥機、大型テレビなどを設置し、広々としたソファスペースも設けた。ルーフトップは、ボードゲーム、 BBQグリルなどを備える。夜間も利用可能で、入居テナントは月1日無料で利用でき、時間貸しでの利用も可能とする。

 2〜9階を1フロア1社専有のオフィスフロアとし、うち4・6階は同社が展開する曜日ごとに契約できるシェアオフィス「WEEK」シリーズで展開する。基準階床面積は約85平方メートル(11席)。全フロア専用の会議室、Web会議ブース(2階を除く)を設置し、通常のデスク以外に、スタンディングデスクやソファなど、さまざまなスタイルで仕事ができる環境を用意している。1階とらせん階段でつながる2階は、専有面積約45平方メートル(6席)。利用料金は、水道光熱費、Wi-Fi通信費、清掃費、内装・什器費、原状回復工事費用等を含むオールインクルーシブ制で基準階は、月額使用料 88万円(税別)、2階のみ同48万円(税別)。

 内装改修費は・インテリア・什器を含めて約1億円、坪当たり約25万円。SNSなどWebを中心にテナントを募集し、1年半を目途に満室稼働を目指す。今後の展開については、「初弾の反響を見て、年2棟を目標に展開できれば」(同社執行役員リプランニング事業部長・小田修平氏)とした。

10階は宿泊施設をイメージし、リラックスでき交流を促す空間に
基準階オフィスフロア。スタンディングデスクやソファなども用意している

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