大東建託（株）は10月より、注文住宅の建設を検討する顧客を地域の工務店・設計事務所へ紹介する「注文住宅の顧客紹介事業」を試験的にスタートすると発表。それを踏まえ、6月より、同事業に参画する工務店・設計事務所の募集・登録を開始した。
地域に根差した工務店・設計事務所が全国に数多く存在するが、地域コミュニケーションの希薄化に伴い集客に課題を持つ工務店・設計事務所が増加している。また、同社は賃貸住宅事業をコア事業として取り組む中で、顧客やステークホルダーから注文住宅建設の相談を受ける機会が多い。そこで、この両者を結び付けて顧客満足度向上、工務店・設計事務所と地域コミュニケーションの機会増加を実現するために、新事業をスタートする。
同社は、注文住宅の建設を検討している顧客から相談を受けると、顧客の条件や要望に沿った地域の工務店・設計事務所を紹介。併せて同社の取引先である建設関連保険や共同仕入れによる資材購入、各種設計支援、住宅ローン手続きの代行といったサービスを提供する企業と提携し、計画から完工にわたり、サポート・サービスの提供を行なう。
今回の試行では、同社グループの顧客を紹介対象とするが、2022年度の本格事業化の際には、一般消費者にも対象を拡大する。25年度には、工務店・設計事務所の登録数2,000社、年間紹介件数1,600件に事業規模を成長させる計画。
