不動産ニュース / 開発・分譲

2021/7/26

横浜で性能向上リノベした団地住戸を販売/MUJI

大規模団地「港南台めじろ」外観。5階の1戸をリノベした
風と光が抜ける開放感ある間取りに変更したリビング。引き戸を開けておくと風通しが良くなる

 (株)MUJI HOUSEは26日、44棟・1,390戸からなる「港南台めじろ」団地(横浜市港南区) でリノベーションした住戸の販売に当たり、プレス向けの内覧会を開催した。

 販売住戸は、性能向上リノベーション「MUJI INFILL 0」を導入した「団地・マンション住戸リノベ 完成品販売事業」の初弾となる。「MUJI INFILL 0」は、「温熱性能向上」と「一室空間」が特徴のリノベーション。住戸を躯体やサッシだけを残したスケルトン状態で、構造や設備を確認。1戸ごとに温熱シミュレーションを行ない、適切な断熱材を天井や壁に施す。既存の窓の内側に複層ガラスの樹脂製インナーサッシも採用。部屋数を少なく広々とした空間とし、光や風を感じることのできる快適な暮らし方を提案する。

 同団地は、JR根岸線・京浜東北線「港南台」駅徒歩16分に立地。1974年築、35棟・5階506号室(専有面積51.18平方メートル)を再生した。
 温熱シミュレーションの結果に合わせ、壁に断熱材を入れたほか、既存の窓にインナーサッシを採用し、断熱性能をアップ。水回りを1ヵ所にまとめ、2DKの間取りを1LDKに変更。リビングダイニングと寝室の間に引き戸を設置し、東西にある窓から風と光が抜ける開放感ある間取りとしている。玄関には壁一面に可動棚収納を設置。下足棚としての利用はもちろん、アウトグッズ、子供の外遊び道具も収納できる。家具や建具は白で統一し、シンプルなデザインを採用。床は木目調のフローリングとした。「MUJI×UR団地リノベーションプロジェクト」で開発した「組合せキッチン」を設置。下部に収納スペースを設けていない仕様のため、好みに合わせて収納をカスタマイズできる。

 24日から販売会を実施しており、8月14日までに約20組が訪れる予定。販売価格は1,990万円。8月1日からは、「車返団地」(東京都府中市)のリノベ住戸(1戸)の販売も開始する。
 1都3県から全国へと規模を拡大。団地のみならず、既存マンションでもリノベーションを実施し、4~5年で100戸程度の供給を目指す。

玄関を入るとすぐの壁に可動棚収納を設置
洗面室はゆったりした広さを確保。朝の身支度や家事もしやすくなる

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