不動産ニュース / 開発・分譲

2021/8/3

ジャカルタ中心部の大規模オフィスを開業/三菱地所

「Trinity Tower」外観

 三菱地所(株) は、2016年よりインドネシア・ジャカルタ州中心部にて推進してきた、大規模オフィス開発事業「(仮称)Daswin Project」について、建物名を「Trinity Tower」に決定、7月より稼働を開始したと発表した。

 現地企業のThe Gesit Companies(以下、Gesit社)とSantini Group(以下、Santini社)、および清水建設(株)との共同開発。総事業費約270億円超で、事業シェアは、三菱地所アジア社・清水建設によるSPCのJSID Pte. Ltd.が50%、Gesit社が35%、Santini社が15%。三菱地所のインドネシアにおける竣工第1号案件となり、(株)三菱地所設計が基本設計業務を、三菱地所プロパティマネジメント(株)がプロパティマネジメントに関するアドバイザリー業務を受託する。

 同施設は、インドネシア・ジャカルタCBD南東部に位置。敷地面積約1万6,000平方メートル、延床面積約14万3,200平方メートル、オフィスを主体に多目的ホールや商業施設などを備える。オフィス棟は、鉄筋コンクリート造地上50階地下1階建て、貸付面積約7万平方メートル、商業・ 駐車場棟が、鉄筋コンクリート造地上13階建て(商業施設は3階建て)、貸付面積約2,000平方メートル。18年5月に着工し、竣工は21年3月。

 オフィス基準階フロアは、有効面積約500坪、天井高2.9m、奥行10.5m。柱を窓際に寄せた無柱空間とし、1フロア最大12分割、約30坪前後から利用可能とした。48・49階には多機能サービスオフィス「Sakura Floor」も設ける予定で、会議室・休憩スペースのほか、入居者専用ラウンジなどのサービスを提供する。そのほか2階に会議室(10人用1室、6人用2室)や最大300人を収容できる多目的ホールも設置した。主要テナントとして(株)三菱UFJ銀行ジャカルタ支店の入居が決定しているほか、三菱地所の現地法人である三菱地所インドネシア社も移転を予定。

 商業施設はオフィス棟に隣接し、屋外空間を活用した緑の丘のように広がるテラススペースを創出。フードコートなどの飲食店舗を中心にバラエティ豊かな店舗を順次オープンしていく。

 なお、三菱地所は、同プロジェクトに近接するホテル「JS Luwansa Hotel」所有会社の株式を19年に一部取得しており、「Trinity Tower」とのシナジー効果を見込み、ホテルのリノベーションにも順次着手する。

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