不動産ニュース / 調査・統計データ

2021/8/4

TDB景気動向指数、2ヵ月連続で改善

 (株)帝国データバンク(TDB)は4日、2021年7月の「TDB景気動向調査」の結果を発表した。有効回答数は1万992社。

 同月の景気動向指数(景気DI:0~100、50が判断の分かれ目)は40.7(前月比1.6ポイント増)と、2ヵ月連続で改善した。新型コロナウイルス新規感染者数の増加が続いたものの、製造業がけん引して回復傾向が継続した。

 業界別では、10業界中8業界が改善。海外経済の回復により、「製造」で改善したほか、「運輸・倉庫」「卸売」も1.5ポイント以上改善した。

 「不動産」は41.8(同0.9ポイント増)と2ヵ月連続の増加。回答企業からは、「住宅ニーズが高い」(建物売買)、「在宅勤務の影響で都内から郊外への移住者が増えている」(不動産代理・仲介)などのポジティブな声が聞かれた。一方、「東京都心部で貸事務所の解約が相次いでいる。飲食店舗の業況が悪い」(不動産管理)など、ネガティブなコメントもあった。

 「建設」は42.7(同1.1ポイント増)と2ヵ月連続の改善となった。回答企業からは、「大規模修繕工事の案件が増えている」(建築工事)、「半導体不足が空調機などに影響が出ており、納期遅延も発生している」(一般管工事)などのコメントが得られた。

 企業規模別では、「大企業」「中小企業」「小規模企業」の、すべての規模が2ヵ月連続改善。地域別でも全10地域が2ヵ月連続で改善した。

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