不動産ニュース / 調査・統計データ

2021/8/17

不動産テック市場、5年で約2倍に

 (株)矢野経済研究所は17日、不動産テック市場に関する調査(2021年)の結果を発表した。

 不動産テック事業者に聞き取り調査等を実施した。調査期間は21年4~7月。

 20年度の不動産テック市場規模は、6,110億円(前年度比8.6%増)と推計した。そのうちBtoC向け市場規模が4,852億円(同9.6%増)、BtoB向け市場規模が1,257億円(同4.9%増)。

 25年度には1兆2,461億円(20年度比103.9%増)と約2倍にまで拡大すると予測。BtoCは1兆17億円(同106.5%増)、BtoBは2,445億円(同94.5%増)を見込む。

 今後、拡大が見込まれる市場として、BtoC領域では「マッチングサービス」市場を挙げた。既存住宅流通市場は、住宅ストック数の積み上がりと共に成長が見込まれ、テクノロジーを駆使し効率的なマッチングを実現する事業者や顧客獲得の拡大に努める事業者などの成長が大いに期待できるとした。BtoB領域では、「仲介・管理業務支援/価格査定系」市場が拡大すると予測。コロナ禍を契機としたDX化の機運の高まり、業務効率化や労働生産性の向上、政府によるデジタル化推進政策などを理由としている。

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不動産テック

情報通信技術を大幅に活用した不動産サービスをいう。「不動産」と「技術(Technology)」を組み合わせた造語で、英語のReal Estateと組み合わせて「ReTech」とも言われる。

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