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2021/8/20

RE100目標を25年に前倒し達成/旭化成H

 旭化成ホームズ(株)は19日、国際的なイニシアチブ「RE100」について、2025年までに達成する見込みとなったと発表した。

 「RE100」は、事業活動で消費する電力を100%再生可能エネルギーで調達することを目標とするイニシアチブ。同社は19年9月に参加を宣言し、当初目標達成年を38年としていた。
 同社はグループ会社である旭化成(株)が運営する電力小売り事業「へーベル電気」を通じ、太陽光発電システムを搭載したヘーベルハウス・へーベルメゾンオーナーから卒FIT後の電力の買い取りを実施。事業活動で消費する電力に当てるスキームでRE100の目標達成を目指していたが、想定を大きく超える4割超のオーナーとの売電契約に至ったため、25年に目標を達成できる見込みとなったという。

 また、さらなるカーボンニュートラル社会の実現に向け、戸建てほど普及が進んでいないZEH-Mにも注力。今後は、21年3月に発売したZEH-M賃貸「Ecoレジグリッド」の普及を加速する。「Ecoレジグリッド」は、ZEH-M要件を満たす賃貸住宅「へーベルメゾン」の建築主から同社が30年間屋根等を賃借。太陽光発電設備と蓄電池を設置し、「へーベル電気」を通じて入居者に販売、余剰電力は同社グループの事業活動で活用するシステム。独自の電力の供給スキームで再生可能エネルギー比率を高めることで、RE100目標前倒しの後押しともなる。

 同社は25年のRE100目標達成を通過点とし、その後は取得したグリーン電力を旭化成グループの工場や事業所へ展開。将来的には一般社会への供給を視野に、より広くカーボンニュートラルな社会の実現に向けた貢献を目指す。

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カーボンニュートラル

人間活動において、二酸化炭素の排出と吸収が相殺されてゼロであることをいう。例えば、植物のからだは空気中の二酸化炭素が固定化されたものだから、その燃焼(バイオマス燃料の利用)によって二酸化炭素が排出されてもカーボンニュートラルである。

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