不動産ニュース / 決算・業績・機構改革

2021/8/25

ハウスドゥ、不動産売買事業をさらに強化

 (株)ハウスドゥは25日、2021年6月期の決算説明会を行ない、代表取締役社長CEOの安藤正弘氏が今後の展望等について説明した(決算概要は8月16日のニュース参照)。

 当期も不動産売買事業が業績をけん引した。安藤氏は「20年4~5月に発令された最初の緊急事態宣言の際、直営店への反響が衰えないことから、仕入れ強化に動いたことが奏功した」と振り返った。期末のたな卸資産残高は19年6月期の約71億円から、20年6月期は約101億円、当期は約113億円と積み上がった。また、東京都港区や大阪市西区などで好立地のオフィスビルや民泊物件を収益不動産として取得しており、当面は保有する考えだという。

 今後は仕入れ強化に向け、全国の不動産事業者との「共同プロジェクト」を進める。不動産事業者からの情報提供を受けて、同社が不動産を仕入れ、転売が成功した場合に売却益の最大40%を情報提供した不動産事業者に支払う仕組み。「もともと、FC加盟店と行なっていた取り組みだったが、これを非加盟店にも対応していく。当社としても、仕入れのチャネル拡大や人件費抑制などのメリットがある」(安藤氏)。

 成長強化事業と位置付けるハウス・リースバック事業についても、仕入れを強化していく。現在、月間80~90件の仕入れペースを、1年後をめどに月間150件に引き上げるため、直営店の統合や人材投入を進めていく。

 また同日、6月から検討していた持株会社体制への移行を決定した。簡易吸収分割の手法を採用し、同社の不動産売買事業とリフォーム事業を100%子会社の(株)ハウスドゥ・ジャパンに、フランチャイズ事業を(株)ハウスドゥ住宅販売に分割する。24日に契約を締結した。ハウス・リースバック事業についてはこれまで通り同社が行なっていく。吸収分割は22年1月1日。同時に、商号を(株)And DOホールディングスに変更することも決定した。

記事のキーワード 一覧

動画でチラ見!

第18回 ジバコー 「原点」を語る

ニュースはこちら

新着ムック本のご紹介

ハザードマップ活用 基礎知識

不動産会社が知っておくべき ハザードマップ活用 基礎知識
お客さまへの「安心」「安全」の提供に役立てよう! 900円+税(送料サービス)

2020年8月28日の宅建業法改正に合わせ情報を追加
ご購入はこちら
NEW

月刊不動産流通

月刊不動産流通 月刊誌 2025年5月号
「事故物件」、流通の課題は?
ご購入はこちら

ピックアップ書籍

ムックハザードマップ活用 基礎知識

自然災害に備え、いま必読の一冊!

価格: 990円(税込み・送料サービス)

お知らせ

2025/4/21

「記者の目」を更新しました

有事に立ち向かうエリアマネジメント」を公開しました。

エリアの価値向上に大きく寄与する複合開発。住宅や商業施設、公共施設、教育施設や図書館、クリニックなどが一体的に整備されることで、再開発されたエリア内で日常生活が完結できるような、利便性の高い生活環境が整うケースもありますが、その規模感の大きさから有事の際に全体が連携できるのかといった懸念も…。今回は、オフィスビル・賃貸マンション・分譲マンションの3棟からなる複合開発「MEGURO MARC」を取材。防災対策の本音を調査しました。