不動産ニュース / ハウジング

2021/9/13

ナイス、中高額帯の注文住宅を強化

モデルハウス外観。軒天や玄関周りなどにも木をふんだんに使っている

 ナイス(株)は、ハイエンドユーザー向けの中高額帯の注文住宅の受注を強化。内外装に木材をふんだんに使用した注文住宅「MODERN WOOD DESIGN」のモデルハウスを、18日、「tvkハウジングプラザ横浜」(横浜市西区)内にオープンする。

 同社は今年4月、首都圏営業部注文住宅課を注文住宅事業部へ格上げ。戸建分譲事業の延長で手掛けていた注文住宅事業の伸長を目指している。これまでは、柱と梁を構造金物で結節する同社の独自のパワービルド工法により、耐震等級3をはじめとした高い基本性能をリーズナブルな価格で提供してきたが、このセールスポイントはそのまま、「木の家」をコンセプトに、随所に木を使った上質な空間を提案する。建築資材事業を本業とする強みを生かし、40種類以上の木材と異素材を組み合わせた内外装デザインと、ニューノーマルに対応した間取り・空間構成で差別化。SDGsも踏まえた環境配慮の住宅としてもアピールしていく。

 モデルハウスは、地上2階建て、延床面積約288平方メートル。外観は、深い軒庇が特長。玄関周りはレッドシダーを貼り込み、タイル壁、木調ルーバー、塗り壁などの異素材を組み合わせている。玄関には土間を設け、檜の大黒柱や吉野杉の梁などの意匠を凝らした。リビングダイニングには最大天井高5.7mの吹き抜け。コロナ禍におけるワークスペースや家族それぞれの空間として、スキップフロア、セカンドリビング、ロフト、ルーフバルコニーも設けている。2階の和室は、同社の子会社で伝統的な純和風建築を得意とする菊池建設(株)が監修。吉野窓、猫間障子を設え、床柱と上がり框には北山杉の丸太を使っている。

 また、躯体の断熱材には、木質繊維を使った断熱材を使用。コストアップとなるものの、断熱性に加え、調湿性、蓄熱性にも優れていることから、快適性を高めるために本格的に採用した。全館空調も導入。ZEH水準を超える外皮性能(HEAT20のG1G2G3)、太陽光・蓄電池・エネファーム(燃料電池)の3電池連携にも対応する。

 モデルハウスオープンと同時に、50坪・35坪プランでのモニター受注キャンペーンを展開する。建物価格は1坪80万~100万円。10日実施した説明会で挨拶に立った同社上席執行役員住宅事業本部本部長の原口洋一氏は「この住宅には48種類もの木を使っている。ただ単に木をたくさん使うのではなく、適材適所、機能やデザインを考えて使っている。この事業は、本業である建築資材事業とのシナジーも期待できる。木のぬくもりある暮らし、木の家を普及させることで、脱炭素社会実現に向けた木材利用の拡大に貢献していく」などと抱負を語った。

菊池建設が監修した本格的設えの和室
LDK。無垢フローリングだけでなく、調湿性のある壁紙などの天然素材も適材適所で用いた

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