不動産ニュース / ハウジング

2021/10/13

カーボンゼロへの取組意識、「自分ごと」は3割

 積水ハウス(株)は12日、「地球温暖化防止に対する住生活意識調査」の結果を発表した。

 賃貸住宅に暮らす20~30歳代の男女400人を対象に、カーボンゼロ(脱炭素)に対する生活者の意識について、インターネット調査を実施。調査時期は2021年9月10~11日。

 「環境・カーボンゼロに対する個人の意識」については、「地球を意識した取り組みに賛同する」と回答したのは全体の87.0%となり、「地球環境に優しい生活をした方がよい」との回答は93.0%にのぼった。
 また、「地球温暖化対策としてカーボンゼロを意識するようになったか」との問いには、「意識する機会が増えた」(44.3%)と半数近くが回答。およそ2人に1人は地球温暖化対策としてカーボンゼロを意識していることが分かった。

 一方「カーボンゼロの実現に向けて誰が積極的に取り組むべきか」との問いでは「政府・地方自治体」(78.5%)が1位に。次いで「エネルギー部門の企業」(69.5%)、「産業部門の企業」(52.3%)となった。「家庭部門」(30.5%)の回答は3割しかおらず、個人の意識の高まりが必要なことが明らかとなった。

 「地球環境のために、現在どんなことを実践しているか」との問いでは、1位が「食べ残しをしない」(69.0%)、次いで「無駄な食材を購入しない」(63.5%)、「スーパーやコンビニでお箸やビニール袋などをもらわない」(49.0%)となり、身近なひと工夫や特別な出費が伴わないことなどは、習慣的に実践していた。
 「実践していないがやりたいと思っていること」については、1位は「高効率家電やエコカーなど、環境に配慮された製品を選択」(21.0%)、次いで「太陽光発電の住宅に住んでいる・自宅の電気を再生可能エネルギーに切り替える」(19.5%)、「省エネ住宅を選択」(19.3%)となった。金銭的負担が多い項目は実践できておらず、カーボンゼロの実現に向けた個人の取り組みは、「お手軽エシカル」な行動でできることが重要なことが分かった。

記事のキーワード 一覧

この記事の用語

カーボンニュートラル

人間活動において、二酸化炭素の排出と吸収が相殺されてゼロであることをいう。例えば、植物のからだは空気中の二酸化炭素が固定化されたものだから、その燃焼(バイオマス燃料の利用)によって二酸化炭素が排出されてもカーボンニュートラルである。

続きはR.E.wordsへ

動画でチラ見!

座談会「事故物件に立ち向かう」

掲載誌はこちら

新着ムック本のご紹介

ハザードマップ活用 基礎知識

不動産会社が知っておくべき ハザードマップ活用 基礎知識
お客さまへの「安心」「安全」の提供に役立てよう! 900円+税(送料サービス)

2020年8月28日の宅建業法改正に合わせ情報を追加
ご購入はこちら
NEW

月刊不動産流通

月刊不動産流通 月刊誌 2025年7月号
定住・関係人口増加で空き家も活用?
ご購入はこちら

ピックアップ書籍

ムックハザードマップ活用 基礎知識

自然災害に備え、いま必読の一冊!

価格: 990円(税込み・送料サービス)

お知らせ

2025/6/5

「月刊不動産流通2025年7月号」発売中!

「月刊不動産流通2025年7月号」が好評発売中です。購入はショップサイトから。
特集は、「事業者・自治体がリード!二地域居住」。
近年人口減少により地域の活力が失われていくという危機感を持ち、活気を取り戻すために二地域居住を促進させている地域が多くあります。今回は、そんな二地域居住に積極的に取り組んでいる事業者を取材。具体的な事例やその狙い、実際に表れている効果なども紹介しています。