不動産ニュース / 開発・分譲

2021/11/2

世界初、CLTパネルを14層で用いた住宅を開発

「東洋木のまちプロジェクト(高層棟)」完成イメージ

 (株)東洋ハウジング(千葉県鎌ケ谷市、代表取締役社長:西峰秀一氏)は、世界初のCLTパネル(直交集成板)を14層で用いた地上15階建て(高さ44.70m)の店舗・事務所併用の高層共同住宅を建設するプロジェクト「東洋木のまちプロジェクト(高層棟)」(千葉県鎌ケ谷市)を始動した。同プロジェクトは、国土交通省サステナブル建築物等先導事業(木造先導型)の採択を受けている。

 敷地面積1,142.78平方メートル、延床面積2,875.72平方メートル。1階が鉄筋コンクリート造、2~15階が木造(CLTパネル工法)の混構造。基礎部に免振装置を設置し地震力を低減。CLT耐力壁を放射状に配置して引き抜き力を低減し、上階から下階の壁に直接圧縮力を伝えることで床へのめり込みを防ぐなど、構造面を工夫する。防火面については、外壁2時間の耐火の大臣認定を取得した上で、認定仕様をオープン化する予定。地域の工務店による施工が可能なように接合方法等に配慮するとともに、壁には国産ヒノキCLTを、床版に国産スギCLTを用いる合理的な木材利用計画としている。

 同物件の二酸化炭素の貯蔵量は約1,678tで、一般の約100平方メートルの住宅の約100棟分にも相当する。

 竣工は2023年11月の予定。なお、「東洋木のまちプロジェクト」においては、木造商業施設の低層棟とCLT住宅のモデルハウスも建設する計画。

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CLT

木材板を積層接着した厚型のパネル。英語のCross Laminated Timberの略で、和訳は「直交集成板」である。 CLTは、板の層を繊維方向が直交するように交互に張り合わせたもので、高い寸法安定性、優れた断熱性があるほか、CLTを柱や梁とする構造は軽量で耐震強度を確保できるとされている。

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