大和ライフネクスト(株)の分譲マンション総合研究所であるマンションみらい価値研究所は、管理受託マンションに関わる管理員・フロント社員を対象に認知症と孤独死に関するアンケート調査結果を発表した。回答期間は7月中旬~8月10日。管理員1,595名、フロント社員88名の計1,683名から回答を得た。建物数は1,557、総回答数1,724件。
総回答数のうち、認知症および認知症の疑いがある居住者の対応をしたことがあるという回答は468件、約27%を占めた。管理員・フロント社員が対応した認知症の症状の上位5位は、「同じ話を何度も繰り返す」(回答数70)、「いわゆる徘徊」(同52)、「指定日以外のごみ出し、ごみの散乱」(同35)、「自分の部屋に戻れない」(同31)、「被害妄想」(同25)であった(回答者は認知症に関する医学的知識を持っている人が少ないため、認知症以外の症例を認知症と誤認しているケースが含まれている可能性あり)。
孤立死の対応をしたことがあるとの回答は186件、約11%。孤立死の事例で最初に居住者の異変に気付いた人については、「管理員」(同72)が多数を占め、「不明」(同35)、「近隣住民」(同23)、「親族」(同22)が続いた。
大和ライフネクストでは、この実態調査を受けて管理員向けの対応マニュアルを作成するなど対応を進めていく考え。