不動産ニュース / 開発・分譲

2022/1/5

日本家屋の知恵とテクノロジーを融合/三井不レジ

 三井不動産レジデンシャル(株)は5日、環境負荷低減につながる同社独自の新しい住まいと暮らしの考え方「カーボンニュートラルデザイン」を公表した。

 「カーボンニュートラルデザイン」は、自然の力を生かしながら快適に過ごしていた昔の住まいづくりの知恵と、効率的かつ抑制的にエネルギーを使う最新テクノロジーとの融合がポイント。屋外の汚れを室内に持ち込まない「中間領域」としての土間、庇や縁側による採光の調節、部屋をふすま等で区切り暮らしのスタイルに合わせる間取り変化など旧来の日本家屋にあった「パッシブデザイン」の考え方を生かし、「可動式キッチン」「可動式収納」「ウォールドア」の採用や、深い庇を設けた屋外廊下やバルコニーの導入を提案する。また、これをベースに技術的・機能的に不足する部分をテクノロジーで補完。家庭用燃料電池エネファームや全館空調システムの導入、バルコニー手摺や外壁に太陽光発電を取り付け自家発電電力を利用するなど、知恵と技術を組み合わせる。今後はこうした考えを、分譲マンションの商品企画にも反映していく。

 同社では、「カーボンニュートラルデザイン」に基づいたコンセプトプランを作成。1月5~7日まで米国ラスベガスで開催される世界最大規模のエレクトロニクス展示会「CES2022」で公開する。展示では、マンション専有部の模型や映像を用い、「カーボンニュートラルデザイン」を紹介。加えて、「1/1スケール(実寸大)の日本家屋」を再現し、パッシブデザインを体験できるようにする。

記事のキーワード 一覧

動画でチラ見!

第18回 ジバコー 「原点」を語る

ニュースはこちら

新着ムック本のご紹介

ハザードマップ活用 基礎知識

不動産会社が知っておくべき ハザードマップ活用 基礎知識
お客さまへの「安心」「安全」の提供に役立てよう! 900円+税(送料サービス)

2020年8月28日の宅建業法改正に合わせ情報を追加
ご購入はこちら
NEW

月刊不動産流通

月刊不動産流通 月刊誌 2025年5月号
「事故物件」、流通の課題は?
ご購入はこちら

ピックアップ書籍

ムックハザードマップ活用 基礎知識

自然災害に備え、いま必読の一冊!

価格: 990円(税込み・送料サービス)

お知らせ

2025/4/21

「記者の目」を更新しました

有事に立ち向かうエリアマネジメント」を公開しました。

エリアの価値向上に大きく寄与する複合開発。住宅や商業施設、公共施設、教育施設や図書館、クリニックなどが一体的に整備されることで、再開発されたエリア内で日常生活が完結できるような、利便性の高い生活環境が整うケースもありますが、その規模感の大きさから有事の際に全体が連携できるのかといった懸念も…。今回は、オフィスビル・賃貸マンション・分譲マンションの3棟からなる複合開発「MEGURO MARC」を取材。防災対策の本音を調査しました。