不動産ニュース / 開発・分譲

2022/2/8

札幌駅直結のタワマン、第1期販売が好調

「ONE札幌ステーションタワー」外観イメージ

 大和ハウス工業(株)は8日、同社ほか、住友不動産(株)、東急不動産(株)、(株)NIPPOが参加組合員として事業参画する「北8西1地区第一種市街地再開発事業」(札幌市北区)において、建設中の分譲マンション「ONE札幌ステーションタワー」(総戸数624戸、一般分譲対象外住戸82戸含む)の第1期販売・244戸が、北海道の新築分譲マンションで史上最多の月間申込・成約戸数(226戸)になったと発表した。

 「北8西1地区第一種市街地再開発事業」は、JR「札幌」駅から約200mに位置する開発面積約2.1haの大規模複合再開発プロジェクト。同マンションのほか、オフィス、商業施設、多目的ホール(劇場)等からなるA棟と、ホテルからなるB棟の2棟で構成する。

 「ONE札幌ステーションタワー」は、札幌市営地下鉄東豊線・南北線「さっぽろ」駅徒歩2分の立地。2023年12月には同駅新設出入口に直結(徒歩1分)が完成する予定で、JR「札幌」駅をはじめ、「大丸札幌店」や「さっぽろ東急百貨店」などの百貨店や飲食店などが立ち並ぶ地下街・オフィスビルにも地下道で直接アクセスが可能となる。敷地面積9,712.88平方メートル、延床面積9万8,373.65平方メートル、鉄筋コンクリート造地上48階地下2階建て。北海道で最高層・最大戸数となる。着工は20年7月。

 共用部には、テレワークもできる個室ブースを備えた「オーナーズラウンジ」のほか、和室や和洋室・デラックスツインルーム等の「ゲストルーム」(6戸)、29階に「スカイラウンジ」等を設置。住戸の専有面積は44.81~227.99平方メートル、間取りが1LDK~4LDK。60以上のプランを用意。高層階には天井高2,700mmの住戸やハイグレード設備を備えたプレミアム住戸を設ける。

 21年5月に資料請求の受付を開始し、10月2日にモデルルームをオープン。約1,000組(21年12月末時点)が来場した。申し込み数(22年2月7日現在)は239戸。
 第1期販売は11月27日から開始。戸数が244戸、価格が5,160万~5億円(最多販売価格帯は9,300万円台)。平均坪単価は約415万円。最高抽選倍率は11倍(1戸)で、55戸が抽選となった。大規模複合再開発事業への期待感、駅直結に位置する交通利便性と生活利便性の高い立地などが評価された。
 契約者は、年代が30歳代約8%、40歳代約22%、50歳代以上約70%。世帯数は1~2人(単身・夫婦のみ)が約70%を占めた。世帯年収は1,000万円以上が約8割。居住地は北海道内が約70%(うち、札幌市内が約55%)、北海道外(主に首都圏)が約30%。用途は実需が45%、セカンドハウスが40%、投資が15%。

 なお、22年4月下旬より第2期販売を開始する予定。販売戸数や価格は未定。竣工は23年12月、入居開始は24年3・5月の予定。

 8日の会見で、大和ハウス工業執行役員マンション事業本部長の富樫紀夫氏は「当再開発は構想から約30年で実現できた。予算面での課題等があったが、札幌駅周辺の歩行者ネットワークの充実に向け、札幌市やJR等の協力もあり地下道での直結を実現できた。第1期販売ではこの点が大きく評価された。札幌駅周辺では再開発が多数進んでいるが、札幌市が進める持続可能なコンパクトシティの一環として、当再開発やマンションもまちづくりの魅力向上に貢献したい」と述べた。

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