不動産ニュース / 開発・分譲

2022/3/8

個人邸宅を分譲マンションにコンバージョン

(写真左)従前の住戸内。贅沢に予算をかけた建物だった。(同右)スケルトン状態で引き渡す

 コーポラティブハウスのプロデュースを手掛ける(株)アーキネット(東京都渋谷区、代表取締役:織山和久氏)は7日、新事業「スケルトン分譲」の初弾として1991年築の邸宅を区分所有建物として活用した「高輪台テラス」(東京都品川区、総戸数4戸)を竣工したと発表した。

 同物件は都営浅草線「高輪台」駅より徒歩6分に立地。建築計画学の太祖と呼ばれる吉武泰水氏の元自邸をコンバージョンしたもので、敷地面積は303.23平方メートル。建物は総タイル貼り、大きな窓面、杭工事や地下空間など多額の予算を投下した鉄筋コンクリート造地上3階地下1階建て。

 コンバージョンに当たって建物内を4つに区割りして住戸を設計。専有面積は64.89~126.06平方メートル、間取りは1LDK~3LDK。外壁タイルの補修、屋上防水工事の再施工、設備配管の入れ替えを実施しただけではなく、エレベーターの新設やオートロック・駐輪場・宅配ボックスなど従前の個人宅にはなかった設備も追加した。地下は全住戸分の専用物置と共用のフリースペースとして活用している。

 専有部については、内装未施工のスケルトン状態で販売後、買い主の好みを反映させた追加工事を行なってから引き渡す。また、間取りに関してもレントゲン検査を行なった上で、構造躯体を傷めない範囲で変更可能とした。

 すでに全戸完売済みで、価格は非公開。入居開始は5月の予定。

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コンバージョン

建物の用途を変更すること。例えば、空きオフィスを集合住宅に変更する、社員寮を有料老人ホームに変更する、というような変更を指す。構造、設備、防災法規など、法的、技術的にクリアしなければならない点も多い。

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