不動産ニュース / 調査・統計データ

2022/3/9

投資用既存ワンルーム、8割が不動産会社から購入

 投資用マンション専門を専門に売買仲介を手掛ける(株)ワークスベイは9日、「不動産投資の実態」に関する調査結果を発表した。

 投資用中古(既存)ワンルームマンションの売買経験者を対象に、インターネット調査を実施。調査期間は2022年2月1~3日。調査人数は1,013人。

 購入したきっかけについては、「資産形成として」(61.6%)が最多。次いで「生命保険などの代わり」(22.6%)、「年金対策として」(16.6%)が続いた。副業を認める企業が増えており、投資用既存ワンルームマンションを購入し、資産形成を考える人が増えている可能性があると同社は分析している。

 「どこから購入したか」との問いでは、「不動産会社から直接」が78.1%と、8割近くになった。「仲介会社経由で個人から」は21.9%だった。
 その理由については、「不動産会社から買う方が安心だと思ったから」(74.7%)、「サポートがいいと思ったから」(69.2%)、「賃貸管理の会社があったから」(53.5%)の順となり、不動産会社から購入する人は、安心感を求めている様子がうかがえる。

 「仲介会社経由で購入する際に大変だったこと」については、「物件の選定をすること」(45.5%)が最も多く、次いで「自己資金の準備をすること」(32.9%)、「アフターフォローがないこと」(28.8%)に。

 一方、売却の理由のトップは、「資金づくり」(37.1%)で、以下「高値での売却ができた」(30.8%)、「買い替え」(27.4%)と続いた。

 「売却する際に重視すること」については、6割以上の人が「高く売却すること」(66.5%)と回答。
 「どこで売却したか」については、「不動産会社に直接、または仲介会社を経由して不動産会社に売却」が77.6%、「仲介会社を経由して個人に売却」が22.4%となった。購入と同様に、個人ではなく販売業者に売却する人が約8割を占める結果となった。

 「不動産会社に売却をして良かったこと」については、4割が「高値で買い取ってもらった」(41.6%)と回答。次いで「早く売却ができた」(37.9%)、「手間をかけずに売却できた」(20.1%)となった。
 「個人に売却する際に苦労したこと」については、3割が「時間がかかった」(33.9%)と回答。販売価格は売り主自身で決めることができる自由度はあるが、仲介の特性上、受け身の売却活動になるので、時間が掛かることが懸念点であることがうかがえた。

記事のキーワード 一覧

この記事の用語

ワンルームマンション

一つの居室と最小限の居住機能を満たす空間で構成されている住戸。居室のほか、トイレ、風呂、調理スペースなどを備えている。

続きはR.E.wordsへ

動画でチラ見!

第18回 ジバコー 「原点」を語る

ニュースはこちら

新着ムック本のご紹介

ハザードマップ活用 基礎知識

不動産会社が知っておくべき ハザードマップ活用 基礎知識
お客さまへの「安心」「安全」の提供に役立てよう! 900円+税(送料サービス)

2020年8月28日の宅建業法改正に合わせ情報を追加
ご購入はこちら
NEW

月刊不動産流通

月刊不動産流通 月刊誌 2025年5月号
「事故物件」、流通の課題は?
ご購入はこちら

ピックアップ書籍

ムックハザードマップ活用 基礎知識

自然災害に備え、いま必読の一冊!

価格: 990円(税込み・送料サービス)

お知らせ

2025/4/21

「記者の目」を更新しました

有事に立ち向かうエリアマネジメント」を公開しました。

エリアの価値向上に大きく寄与する複合開発。住宅や商業施設、公共施設、教育施設や図書館、クリニックなどが一体的に整備されることで、再開発されたエリア内で日常生活が完結できるような、利便性の高い生活環境が整うケースもありますが、その規模感の大きさから有事の際に全体が連携できるのかといった懸念も…。今回は、オフィスビル・賃貸マンション・分譲マンションの3棟からなる複合開発「MEGURO MARC」を取材。防災対策の本音を調査しました。