(株)スウェーデンハウスは15日、オンライン住宅展示場システム「VRモデルハウスウォークスルー」で新たに開始する音声案内サービスの内容について発表した。
VRを活用して実在する全国のモデルハウス等(69拠点)をバーチャル版で内覧できるサービス。2020年5月に、野原ホールディングス(株)(東京都新宿区、代表取締役社長:野原弘輔氏)と共同開発した。21年4月には、バーチャル空間上で3Dキャラクターを用いた文字による物件案内の機能も追加している。
今回は音声による認識・案内の機能を追加。3Dキャラクターとのチャット機能を通じて、顧客がスマートフォンなどの音声認識機能を活用して質問すると、音声による案内とともにチャット欄でリアルタイムに文字でも表示される仕組み。音声案内は、モデルハウスごとで異なる内容とした。各モデルハウスの責任者が顧客から寄せられる質問を踏まえて、回答(文章)を作成している。回答の用意がない場合は、チャット欄に「コンシェルジュに相談」のリンクを案内し、顧客が必要項目を入力すると、120秒以内に同社のカスタマーセンターから折り返しの電話がかかってくる仕組み。
サービス開始は5月13日の予定。
スウェーデンハウス代表取締役社長の村井秀壽氏は「VRモデル内覧を採用してから契約数が増えた。顧客層にZ世代はもちろんアルファ世代が出てくる中、メタバースを意識したさらなるシステムの進化が必須」と話した。今後、同社では、顧客がバーチャルモデルハウス内にアバターとして登場し、その場で見学者同士が会話できるサービスの実装も検討しており、24年のサービス開始を目指す。「ただし、バーチャルのみを強化するのではなく、デジタルと現実世界のハイブリットで集客していく。宿泊可能なモデルハウス等、実際に見て・触れて、北欧住宅の良さを体感いただく機会も増やす」(村井氏)。