不動産ニュース / ハウジング

2022/4/21

住友林業、LCCM住宅を環境旗艦商品に

新商品「LCCM」住宅の外観イメージ

 住友林業は22日、戸建住宅商品の環境フラッグシップモデルとして「LCCM住宅」を発売する。

 LCCM(ライフサイクルカーボンマイナス)住宅とは、建設時・居住時・解体時に排出されるCO2を省エネ・創エネの各種取り組みによって住宅のライフサイクル全体でCO2収支をマイナスにする住宅のこと。今回同社では、国産材の積極活用も打ち出しており、国内林業の活性化も目指す。

 今回の新商品はオリジナルの木質梁勝ちラーメン構造であるBF(ビッグフレーム)構法を採用。幅560mmの大断面集成材と接合金物を用いることで、構造躯体を強靭化している。また構造部材の生産段階から、乾燥工程でバイオマス燃料を用いる。モデルプラン(2階建て・延床面積114.18平方メートル)での試算では、1棟当たりの炭素固定量は約18t-CO2。約0.3haの杉林が50年間で吸収するCO2量に相当するという。

 省エネの工夫では、南の採光面に日射取得型複層ガラスを、その他の面に日射遮蔽型真空トリプルガラスを採用。高性能な断熱部材で建物全体を囲む「360°トリプル断熱」も取り入れる。さらに、深い庇で季節ごとの室内への日の入りを調整し、CO2排出量を削減しながら快適性を両立していく。太陽光発電システムや蓄電池、高効率給湯器といった環境設備機器も搭載して光熱費も削減する。

 3.3平方メートル当たりの販売単価は103万円(税込み)。年間の受注目標は100棟。

記事のキーワード 一覧

この記事の用語

LCCM住宅

住宅の建設から解体までの間(ライフサイクル)における二酸化炭素排出量がマイナスとなる住宅をいう。Life Cycle Carbon Minus住宅の略。

続きはR.E.wordsへ

動画でチラ見!

第18回 ジバコー 「原点」を語る

ニュースはこちら

新着ムック本のご紹介

ハザードマップ活用 基礎知識

不動産会社が知っておくべき ハザードマップ活用 基礎知識
お客さまへの「安心」「安全」の提供に役立てよう! 900円+税(送料サービス)

2020年8月28日の宅建業法改正に合わせ情報を追加
ご購入はこちら
NEW

月刊不動産流通

月刊不動産流通 月刊誌 2025年9月号
アクティブシニアの最新住宅ニーズ!
ご購入はこちら

ピックアップ書籍

ムックハザードマップ活用 基礎知識

自然災害に備え、いま必読の一冊!

価格: 990円(税込み・送料サービス)

お知らせ

2025/7/5

「月刊不動産流通2025年8月号」発売中!

月刊不動産流通研究所2025年8月号」が発売となりました!
特集は、「今こそ! リスキリング」。社会が目まぐるしく変化する中で、不動産事業者も取り巻く環境に適応するためのスキルアップが不可欠です。本特集では、新たな課題への対応や業績向上に向け社員の「リスキリング」支援に取り組む事業者に着目。その狙いや取り組み、効果を紹介します。