不動産ニュース / 開発・分譲

2022/6/15

関西で「ALFALINK」初弾/日本GLP

「GLP ALFALINK茨木」完成イメージ
「GLP ALFALINK尼崎」完成イメージ

 日本GLP(株)は15日に記者会見を行ない、関西におけるGLP ALFALINKブランド初弾となる「GLP ALFALINK茨木」(大阪府茨木市、以下「茨木」)の詳細と、同ブランドの第5弾物件となる「GLP ALFALINK尼崎」(兵庫県尼崎市、以下「尼崎」)の開発を発表した。

 「茨木」は、名神高速道路、近畿自動車道、中国自動車道の結節点となる「吹田JCT」から約6.2km、幹線道路に面している区画整理事業の敷地内に建設する。約13万5,000平方メートルの敷地に、3棟の物流施設を建設する。地上6階建て2棟と地上4階建て1棟という構成。延床面積は約32万平方メートル。
 ALFALINKはOpen Hubをキーコンセプトに、開かれた物流施設づくりを進めるが、「茨木」ではカスタマー同士・来訪者同士をつなぐため、3つのゾーンを整備。「集まる」ゾーンにはマルチコートや公園を、「誘う」ゾーンにはカフェやフィットネスジムなどを整備する。「繋がる」ゾーンは、ギャラリーやショールームなど情報発信ができる施設を配置する。なお共用施設は2階をメイン階として、歩者分離により安全性を確保。その上で、倉庫棟と共用棟はブリッジで接続し、利便性を高める。
 また循環バスを取り入れるなどして、商業施設との連携を図り、利便性を高めていく。

 1棟目に建設する「茨木1」は、6階建て。ダブルランプウェイを備え、1区画1,000~5,000坪の柔軟な区画設定ができる。1階は両面バースで冷蔵対応とし、6階はターミナル対応も可能。非常用発電機や防災センターを2階に設置することで浸水や地震による停電などの火災に備える。また倉庫棟と共用棟を分けて設計し、倉庫棟の入口には顔認証システム付きフラッパーゲートを設けることで、就業者の安心・安全な環境を提供する。
 総投資額は約675億円。2022年12月より順次着工、25年7月に全棟竣工の予定。

 「尼崎」は、「大阪」駅まで直線距離で約9km、阪神高速5号湾岸線・3号神戸線「尼崎西IC」から約300mと、関西全域への広域配送の物流拠点として優れた立地。阪神電鉄本線「尼崎センタープール前」駅から徒歩7分で、路線バスの停留所も近く、また住宅エリアからも至近なことから、雇用確保についても優位性がある。約16万3,000平方メートルの敷地に2棟を建設する。延床面積は約36万8,000平方メートル。

 敷地北西部分に開放的でゆとりある広場空間を整備するとともに、レストラン、託児所、カフェ、フィットネスジムなどの共用施設を備える。フットサルコートの設置やサイクリングロードの整備も計画中。投資総額は約1,000億円。23年11月より順次着工し、26年6月に全棟竣工の予定。

 代表取締役の帖佐義之氏は、「首都圏で受け入れられた『ALFALINK』を関西圏でも開発することで安全・安心な就労環境を提供し、地域に貢献していきたい」と語った。

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土地区画整理事業

市街地を面的に整備するために、土地の区画形質の変更や公共施設の整備を行なう事業の一つで、土地区画整理法に従って実施されるものをいう。 この事業の実施によって、例えば、不整形な土地や袋地が解消され、道路や公園が整備されることとなる。

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