不動産ニュース / 仲介・管理

2022/8/23

賃貸マンション内の共助を支援する防災ツール

 三菱地所レジデンス(株)は23日、同社の賃貸マンション「ザ・パークハビオ 中野富士見町ガーデン」(東京都中野区、総戸数115戸)に、新しい防災のへの取り組みを導入すると発表した。

 同社は安心・安全な住まいを目指してハード面における災害対策強化のほか、社員有志による「防災倶楽部」を発足。災害時に居住者が“自ら行動できる”ことを目指し、管理会社と協力した防災活動に取り組んできた。

 近年、地震や水害等の災害が全国で頻発していることから、新たにソフトとハードの両面から安全安心を実現する新しい防災の取り組みを提案する。

 管理組合がない賃貸マンションでも実現できるマンション内共助の取り組みとして、活動ツール「FMB(First Mission Box)を導入。同ツールは、災害時にマンション内にいる居住者同士で助け合うために、「何をすればいいか」「どうやって連携すればいいか」を記した指示カードで、普段より入居者の目に触れる所定の場所に置いたボックスに配置する。(株)危機管理教育研究所監修のもと、災害発生から約1週間の行動予測と「防災倶楽部」の活動において集まった被災者の声を基に「安否確認」「救護活動」「トイレの設置や運用」「防犯対策」をテーマに設定し、どのように行動すればよいかを記載する。

 また、被災生活が長引いた際に困ることが想定される「水や物資の確保」「ゴミの保管方法」にも対応できるよう「SMB(Second Mission Box)」も制作する予定。

 ハード面の防災対策としては、太陽光発電で得た余剰電力を共用部の蓄電池に貯めて、災害時活動や日常生活に必要となる共用部分(セキュリティシステム・共用廊下照明・災害用コンセント)へ電力共有する仕組みを導入。さらに各階に居住者が個別に利用できる「MY防災倉庫」を用意する。 

「FMB」の一部
太陽光発電システムの仕組み

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