不動産ニュース / 開発・分譲

2022/8/30

天神「イムズ」跡地にオフィス・ホテルの複合ビル

「(仮称)天神1-7計画」外観完成イメージ

 三菱地所(株)は30日、商業施設「イムズ」(福岡市中央区)跡地再開発プロジェクト「(仮称)天神1-7計画」を始動すると発表した。

 敷地面積約4,640平方メートル、延床面積約7万4,020平方メートル、鉄骨造鉄骨鉄筋コンクリート造地上20階地下4階建て。事務所、ホテル、店舗で構成する複合ビル開発で、3~5階と7~15階がオフィス、1~3階および16~20階がホテルとなる。同プロジェクトでは、福岡市が進める天神地区に新たな空間と雇用を創出するプロジェクト「天神ビッグバン」を推進するとともに、「感染症対応シティ」や「Fukuoka Art Next」などにも取り組む。

 都市と自然が調和した都市空間を目指し、建物外装に、MEC Industry(株)が製造する九州産材のCLTパネルと植栽を配置した建築デザインを採用。天神の目抜き通りである渡辺通りに面する敷地南西側の低層部には、V字柱と吹き抜け空間をつくり、シンボリックでランドマーク性の高いデザインを実現した。今般、一定の要件を満たす、魅力あるデザイン性に優れたビルとして認定され、それに応じてインセンティブが付与される「天神ビッグバンボーナス」制度の認定も受けている。

 敷地南側に渡辺通りとふれあい広場をつなぐ約500平方メートルの地上広場、天神地下街とつながる敷地西側に約300平方メートルの地下広場を整備。敷地北東側にはシンボリックな緑化柱を配した地上広場も計画する。地上と地下の広場をつなぐ動線、周辺施設との地下接続通路、建物内地下貫通通路を整備することで、歩行者ネットワークの利便性・回遊性の向上を図る。

 また、炭素固定による地球温暖化防止に貢献するCLTの使用に加え、使用電力はすべて再生可能エネルギー由来に。低層部に自然と共生した都市空間を創出する豊富な緑量の植栽を施すなど、環境に配慮した建物計画としている。

 着工は2023年7月、竣工は26年3月の予定。

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有事に立ち向かうエリアマネジメント」を公開しました。

エリアの価値向上に大きく寄与する複合開発。住宅や商業施設、公共施設、教育施設や図書館、クリニックなどが一体的に整備されることで、再開発されたエリア内で日常生活が完結できるような、利便性の高い生活環境が整うケースもありますが、その規模感の大きさから有事の際に全体が連携できるのかといった懸念も…。今回は、オフィスビル・賃貸マンション・分譲マンションの3棟からなる複合開発「MEGURO MARC」を取材。防災対策の本音を調査しました。