不動産ニュース / 開発・分譲

2022/9/16

横須賀市に「食」テーマの施設、10月28日開業

10月28日に開業する「いちご よこすかポートマーケット」外観

 いちご(株)、横須賀市、(一財)シティサポートよこすかは、商業施設「よこすかポートマーケット」(神奈川県横須賀市、以下、旧施設)のリニューアルオープンを10月28日に決定。「いちご よこすかポートマーケット」として開業すると発表した。

 旧施設は、1987年竣工の冷蔵倉庫をリニューアルしたもので、 2013年から横須賀市が100%出資する(一財)シティサポートよこすかが運営していた。しかし、「施設運営のノウハウをもっていなかった」((一財)シティサポートよこすか代表理事:竹内英樹氏)ことから、赤字が膨らみ19年に閉館。その後、シティサポートよこすかがPPPとして運営事業者を公募。いちごを代表者とするコンソーシアムが優先交渉権者として選定され、リニューアルを進めてきた。

 新施設は、「三浦半島フードエクスペリエンス」をコンセプトに、観光・レジャーで訪れる人、そして地域で暮らし、働く人の両方を満足させる、食をテーマに運営する。旧施設では建物の道路に面した部分のみ、全体の約半分程度の面積しか利用していなかったが、今回のリニューアルでは、全面積を利用できるように整備、約1,950平方メートルから約3,170平方メートルへと面積を拡張する。21の店舗区画を設け、共用部には273席を配置。その他屋外にも席を設ける。駐車場は、184台の一般車両用のほか、13台の大型バス用も整備する。

 開業時には、クラフトビールの「横須賀ビールTAPROOM」、プリンの「MARLOWE」、ジェラートの「YOKOSUKA GELATO FACTORY」といった地元の人気店、農産物販売の長井水産、お土産販売の「ヨコスカスーベニアショップ」など、14店舗が出店。イートイン・テイクアウト、物販と、多様なサービスを提供する。

 オープン後は音楽やスポーツなど多様なイベントを開催していく計画で、エリアの他の施設やイベント、さらにはいちごが全国各地で運営する施設とも連携し、楽しみやにぎわいを創出する。

 いちご(株)取締役執行役副社長兼COOの石原 実氏は、「旧施設では、最盛期で年間来場者数が50万人ほどあったというが、リニューアル後は年間100万人の来場者数を獲得すべく運営していく。魅力的な出店者、イベントなどとの連携、海にも中心市街地にも近いというここの立地のポテンシャルを踏まえれば、達成できるはず」と述べた。

 横須賀市長の上地克明氏は「多くの関係者のご尽力によりオープン日が決定し、心より感謝している。にぎわいのある、魅力的な施設に生まれ変わり、ここに行けば楽しいことがある、いろいろな人に会える。そんな場所になることを期待している」と述べた。

中央が横須賀市長・上地克明氏、右がいちご(株)取締役 執行役副社長兼COO・石原 実氏、左が(一財)シティサポートよこすか代表理事:竹内英樹氏
施設内部の完成イメージ

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