
大和ハウス工業(株)は20日、マレーシア・セランゴール州で、大型マルチテナント型物流施設「DPL Malaysia III(ディーピーエル・マレーシア・スリー)」を10月1日に着工すると発表した。
同社グループでは、「第7次中期経営計画(2022年4月~27年3月)」の事業施設事業において、成長エンジンとして日系企業のグローバル戦略をサポートを掲げている。マレーシアでは、20年9月に「DプロジェクトマレーシアI」、21年11月に「DプロジェクトマレーシアII」を竣工。旺盛な物流需要などを背景に両施設とも竣工前に満床となったことを受け、今回新たな施設開発に乗り出した。
「DPL Malaysia III」は「DプロジェクトマレーシアI・II」に隣接地で開発。クアラルンプール中心部から約27km、「クアラルンプール国際空港」から約40kmの工場・物流施設の集積地帯に位置する。敷地面積約6万742平方メートル、延床面積約15万6,292平方メートル、鉄筋コンクリート造・一部鉄骨造地上3階建て。同社の海外事業で最大規模の物流施設となる。総事業費は約170億円。
賃貸面積は約11万4,122平方メートルで、最大12テナントが入居可能。Eコマースや食品卸売業者、小売業者などの入居を想定し、各階に接車ができるようランプウェイを設ける。また屋内駐車場も設置し、各区画へのスムーズな移動をサポートする。
竣工は25年1月、入居開始は同年2月を予定する。