不動産ニュース / 開発・分譲

2022/10/4

風致地区、外構等が高評価/コスモス「尾山台」

「イニシアフォーラム尾山台」第2工区のまち並み。風致地区のため建物がオフセットされていることもあり、街区内道路は幅5mもあり、インターロッキング仕上げで表情も豊か
第2工区は敷地が南西に向け下がっていることから、擁壁上に建設。ガレージとして活用している

 (株)コスモスイニシアは3日、分譲戸建住宅「イニシアフォーラム尾山台」(東京都世田谷区、総区画数18区画)を報道陣に公開した。第1種低層住居専用地域かつ風致地区という立地、パッシブデザインの考えを採り入れたランドプランと外構、建物プランなどが高い評価を受け、2021年12月の販売開始から約10ヵ月で、残り1戸まで販売が進捗している。

 同物件は、東急大井町線「九品仏」駅より徒歩11分、「尾山台」駅より徒歩13分に立地。両駅から緩やかな坂道を上がった国分寺崖線上の高台に位置する多摩川風致地区(第1種低層住居専用地域)。建設地は、地域では有名な900坪弱の邸宅跡。多摩川も近く高台で通風・採光も良好なため、風や光を敷地内、住戸内に効率的に取り込む「パッシブデザイン」を採用。開発道路や外構・植栽を適正に配置することで、街区内に風を流し、玄関・窓から住戸内に導く工夫を施した。北東側の第1工区(5戸)は21年10月、南西側の第2工区(13戸)は22年4~6月に竣工している。

 敷地面積は約119~202平方メートル。建物は木造(枠組壁・在来)2階建て、3LDK+S~5LDK。延床面積約94~168平方メートル。玄関扉に導風窓を付け天窓から風を抜くなど、窓の位置や形状、開きの方向等を最適化しているのが特長。最も採光・通風条件のいい2階にリビングを配置するが、高低差のある敷地形状を生かし、一部住戸は1階リビングも用意した。第2工区の一部は採光・通風・景観を最適化するため、擁壁上に建設。擁壁下をガレージとした。街区内道路はインターロッキング仕上げとし、幅5mを確保。公道に面する擁壁は緑生ブロックによる植栽で景観を保ちつつ、街区内に快適な風を導く。

 21年12月に発売した第1工区5戸が早期完売したため、抽選漏れしたユーザー等を対象に第2工区の一部を完成前から発売し、7棟を販売。第2工区の建物竣工に合わせ、8月から販売を再開。現在、残り1戸となっている。通算の反響は600組、来場者は180組。
 第1工区は土地面積約119~202平方メートル、3LDK+S~5LDK、延床面積約94~119平方メートル。販売価格は1億2,480万~1億6,980万円。第2工区は、土地面積約102~157平方メートル、3LDK+S~5LDK、延床面積約95~168平方メートル。販売価格は1億2,780万~1億6,980万円だった。販売中住戸は土地面積約140平方メートル、4LDK、延床面積約103平方メートル、価格は1億5,480万円。

公道に面した擁壁は緑生ブロックを使い緑化。外構を彩るだけでなく、街区内に入る風の温度を下げる
擁壁分の高さがあるため、1階リビングでも十分な採光と通風が期待できる

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