不動産ニュース / 仲介・管理

2022/10/12

地所レジ、代々木に職住一体型賃貸マンション

「The Parkhabio SOHO代々木公園」外観
1階のコワーキングスペースは120平方メートル。中央のモニター付き席は、長さ6m、ホワイトオークの無垢板天板のテーブル

 三菱地所レジデンス(株)は12日、14日に竣工するコワーキングスペースを併設した賃貸マンション「The Parkhabio SOHO(ザ・パークハビオ ソーホー)」の第2弾で、「パークハビオ」100棟目の記念物件となる「代々木公園」(東京都渋谷区、総戸数81戸)を、報道陣に公開した。

 同物件は、小田急線「参宮橋」駅徒歩4分、東京メトロ千代田線「代々木公園」駅徒歩11分に立地する、鉄筋コンクリート造地上7階建て、延床面積3,851平方メートルの賃貸マンション。約940平方メートルの敷地は日本コカ・コーラ(株)の物流拠点跡地で、4車線道路を挟んだ東側に代々木公園、西側に小田急線が接する。

 入居者が24時間無料で利用できるコワーキングスペース「Style Lounge」を設置し、職住一体型の住まいを提供する。専用のインターネット回線が利用できるモニター付き席(14席)ほかフリーデスクが20席、ウェブ会議用個室8室、会議室2室、飲料ベンダーを用意。コワーキングスペースは事務所用途として申請しており、法人登記も可能とした。面積は、初弾の「大手町」(東京都千代田区、総戸数49戸)の倍となる120平方メートル。会議室は8~20時の間は外部にも有料で貸し出す。大手町同様、オリジナルBGMも流す。

 空間デザインブランド「parkERs」とコラボレーション。建物周囲や共用部の随所に、木と緑を生かしたデザインを取り入れているのが特長。屋上には、代々木公園の緑との連続性を意識してデザインされたテラス「SkyLounge」を設置。代々木公園近接でペットを飼う入居者が多いと想定し、ドッグランも設けている。

 住戸は、1R~2LDK、専有面積約22~71平方メートル。ロフト付き住戸や専用ルーフバルコニー付き住戸も設定した。賃料は、平均坪単価が約1万9,700円、管理費込みで月額約13万~25万円。「Style Lounge」使用料が別途月額1,100~2,200円。現在、1期として37戸を募集しており、すでに29人から申し込み意向を受けている。残りの住戸は、来春にかけ募集する。なお、6月竣工した「大手町」は、49戸中27戸が契約済み。このうち、法人としての申請は6社で、4社から法人登記の意向が出ている。

 同日会見した同社常務執行役員賃貸住宅計画部長の森山健一氏は「分譲住宅で培った品質、洗練されたデザインというコンセプトは踏襲し、さらにIoTの活用、環境対応、ZEHへの取り組みを進め、次の100棟を目指し供給を進めていく」と抱負を語った。

 なお、「The Parkhabio SOHO」については現在、「祐天寺」「南青山」「横浜市中区羽衣町」で開発が進んでいる。

屋上のスカイラウンジ。Wi-Fi電源完備で仕事も可能
代々木公園が近いことからペット飼育を可能とし、スカイラウンジにドッグランを設けた
コワーキングスペースや屋上テラスを仕事場とすることで、住戸は限られた面積を「住む」ことだけに使えるようにしている

この記事の用語

コワーキングスペース

属性の異なる人々が共同で利用し、相互に交流することのできる仕事場。英語のcoworking space。業務のための場所を共有するだけでなく、利用者間の交流が生まれるところに特徴がある。また、交流を促すための行事などが実施される場合もある。

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