「プロボクシングの発展を応援する国会議員の会」が7日、自民党本部(東京都千代田区)で設立総会を行なった。
世界的なスター選手が誕生している一方、国内のプロボクサーが減少傾向にあることや、社会の理解不足、選手生命の短さ、セカンドキャリア構築の難しさなどといった課題を背景に、プロボクシング業界が縮小傾向にある。そうした状況を憂慮した東京都不動産のれん会の元代表で現在は同会の統括を務める品田守敏氏が中心となり、ボクシング業界や衆参国会議員に呼び掛けた。
設立総会には衆参国会議員やボクシング関係者らが出席。発起人代表で衆議院議員・厚生労働大臣の加藤勝信氏は「かつて日本中を夢中にさせたプロボクシングだが、最近では地上波でのテレビ中継も少なくなり、競技人口も減少、ボクシングジムの経営も厳しくなっている。しかし、若者が夢をつかむための場所であり、健康増進という意味でも、ボクシングジムという裾野を支援していく」などと述べた。
総会には、1日に行なわれたWBC・WBA世界ライトフライ級統一世界タイトル戦で勝利し、統一王者となった寺地 拳志郎選手も来場。先日のタイトルマッチの感想を述べ、「これからも観戦に来た人たちが感動できる試合をしていきたい」と語った。
なお、同会の会長には加藤氏が就任。品田氏は相談役を務める。