(株)帝国データバンクは22日、「全国『女性社長』分析調査(2022年)」の結果を公表した。同社のデータベースを基にした調査。全国約119万社の事業会社のうち女性が社長(代表)を務める企業について分析した。
女性社長比率は、8.2%(前年比0.1ポイント上昇)と過去最高を記録。統計開始の1990年の4.5%から年々緩やかながら上昇を続けているが、依然として1桁台の低水準が継続している。女性社長の年齢構成比は、「70~74歳」(14.5%)が最多。60歳以上が全体の59.7%を占め、平均年齢は62.9歳となった。男性社長は60歳以上の割合は52.0%、平均年齢は60.4歳で、女性社長の方が高齢化が進んでいる。
業種別では、「不動産」(17.2%)とトップ。統計開始の90年から常に1位を維持している。2位の「サービス」(11.1%)、3位の「小売り」(10.8%)に大差をつけた。最も少なかったのは「建設」(4.8%)。
就任経緯は「同族承継」(50.7%)が最も多く、過半を占めた。男性社長の40.0%と比較しても高い水準。次いで、「創業者」(35.2%)、「内部昇格」(8.4%)が続いた。