不動産ニュース / 開発・分譲

2022/11/25

豪州・シドニーの大規模開発街区が稼働開始/三菱地所

「180 George Street」外観

 三菱地所(株)は25日、2016年よりオーストラリア シドニーCBD北端部のCircular Quayエリアで進めている大規模開発事業「Sydney Place(旧名称Circular Quay Tower)」において、オフィスビル「180 George Street(別名Salesforce Tower)」が竣工し、街区稼働を開始したと発表した。

 同事業は、オーストラリアの不動産・建設会社であるLendlease(レンドリース)および中国の大手金融グループ傘下の不動産会社である平安不動産と共同で推進。「Circular Quay」 駅徒歩3分と、グローバル企業や観光名所などが集積するビジネスと文化が融合する希少性の高いエリアに位置する。事務所、店舗、公共施設等からなる大規模開発で、敷地面積約4,600平方メートル、延床面積約6万2,710平方メートル。

 「180 George Street」は、地上55階建て、延床面積約6万730平方メートル、22年9月30日に竣工した。高さ約263mとシドニーで最も高いオフィスビルとなる。オフィス貸付面積は約5万5,000平方メートルで内定率は8割超。核テナントとしてSalesforceやJLL等のグローバル企業の入居が確定している。1~3階にはインキュベーションオフィスも入居する予定。

 同ビルの足元では約965平方メートル超の広場や2023年度に向けて順次開業する商業施設の整備も推進。広場の地下には、シドニー初の公共サイクリング施設を貢献施設として建設し、シャワールームやロッカー等も整備する。また、長年地域で親しまれてきた飲食施設をリニューアルし、ルーフトップテラスやレストラン、モダンなパブなど、新たな賑わい空間を創出する。

 また、同計画ではLED照明、人感センサー、館外の気候に応じて開閉する自動ブラインド、電気自動車のカーシェア等の導入など、環境に配慮した取り組みも実施。複数の環境認証を取得した。

 なお、現在、同エリアでは、三菱地所・Lendleaseでスーパーラグジュアリー住宅・五つ星ホテルの複合開発プロジェクト「One Circular Quay」(27年度竣工予定)も推進しており、エリア一体での開発による回遊性向上やさらなる活性化も見込んでいる。

記事のキーワード 一覧

動画でチラ見!

座談会「事故物件に立ち向かう」

掲載誌はこちら

新着ムック本のご紹介

ハザードマップ活用 基礎知識

不動産会社が知っておくべき ハザードマップ活用 基礎知識
お客さまへの「安心」「安全」の提供に役立てよう! 900円+税(送料サービス)

2020年8月28日の宅建業法改正に合わせ情報を追加
ご購入はこちら
NEW

月刊不動産流通

月刊不動産流通 月刊誌 2025年5月号
「事故物件」、流通の課題は?
ご購入はこちら

ピックアップ書籍

ムックハザードマップ活用 基礎知識

自然災害に備え、いま必読の一冊!

価格: 990円(税込み・送料サービス)

お知らせ

2025/4/21

「記者の目」を更新しました

有事に立ち向かうエリアマネジメント」を公開しました。

エリアの価値向上に大きく寄与する複合開発。住宅や商業施設、公共施設、教育施設や図書館、クリニックなどが一体的に整備されることで、再開発されたエリア内で日常生活が完結できるような、利便性の高い生活環境が整うケースもありますが、その規模感の大きさから有事の際に全体が連携できるのかといった懸念も…。今回は、オフィスビル・賃貸マンション・分譲マンションの3棟からなる複合開発「MEGURO MARC」を取材。防災対策の本音を調査しました。