(株)インテリックスは17日、2023年5月期第2四半期決算(連結)の説明会を開催。同社代表取締役社長の俊成誠司氏が、下期の重点施策等を述べた。
当期(22年6月1日~11月30日)は、売上高179億2,700万円(前年同期比4.9%増)、営業利益1億8,900万円(同66.3%減)、経常損失1,300万円(前年同期:経常利益4億円)、当期純損失3,000万円(同:純利益2億4,200万円)。リノベーション事業分野が堅調に推移。販売価格単価の大幅上昇等により増収を達成したが、売上総利益の減少等の影響で大幅な減益となった。
リノベーション事業分野では、リノヴェックスマンションの販売件数が584件(同15件増)と増加。平均販売価格も2,609万円(同343万円増)と上昇したことにより、151億7,800万円(前年同期比18.8%増)を計上した。同事業の売上高は161億8,400万円(同18.9%増)、営業利益は4億8,700万円(同28.3%減)。
ソリューション事業については、リースバック事業の反動減により、物件販売の売上高は10億4,600万円(同63.8%減)となった。賃貸収入の売上高は4億9,900万円(同2.8%増)。ホテル等の宿泊事業が回復基調にあり、その他収入の売上高は1億9,700万円(同109.6%増)。その結果、同事業の売上高は17億4,300万円(同49.8%減)、営業利益は1億4,700万円(同51.4%減)を計上した。
下期は、(1)省エネリノベーション「エコキューブ」の拡販、(2)セルフ内見システム「スマビュー」の本格導入開始、(3)不動産直販プラットフォーム「FLIE(フリエ)」を通じた物件販売増加、の3つの施策を重点的に取り組む。「エコキューブの上期販売実績は65件、導入率は11%にとどまっている。下期より、テレビCMやYouTube配信等のメディアミックスによる大規模プロモーションを展開し、認知向上と問い合わせ獲得を目指す」(俊成氏)と意気込みを語った。また、19年11月より運営を開始した「FLIE」については、下期から物件掲載エリアを首都圏から全国に拡大。「スマビュー」を導入した物件を「FLIE」に掲載することで、購入検討者のユーザビリティを高める。
「消費マインド低下を背景とした需要低減のリスクはあるが、この変化を成長の機会と捉えている。従来の仕入れや売却に加え、プラットフォーム上でユーザーと継続的な接点を創出していく。IT技術の活用により、成長企業を目指す」(同氏)。
通期については、売上高424億1,700万円、営業利益9億3,000万円、経常利益6億100万円、当期純利益4億2,000万円を見込む。