東日本旅客鉄道（株）（JR東日本）と東京都国立市は2日、JR「国立」駅南口エリアの再開発計画を発表した。JR東日本グループが商業棟と賃貸住宅棟を、同市が同賃貸住宅棟内で展開する子育て支援施設を整備する。
商業棟「（仮称）nonowa国立 SOUTH」は、敷地面積約840平方メートル。木造一部鉄骨造地上4階建て、延床面積約2,450平方メートル。JR東日本グループ初の木造商業ビルとして構造部に積極的に木材を採用する。テナントは物販、飲食、サービス店など。2月に着工、2024年3月に竣工、同年春開業の予定。
賃貸住宅棟は、敷地面積約2,700平方メートル。鉄筋コンクリート造地上9階建て、延床面積約6,200平方メートル。東京都子育て支援住宅認定を取得予定で、子育て世帯を中心に多様な世帯が入居できる賃貸住宅とする。総戸数は98戸。ワークスペースを整備したラウンジ等も備える予定。2月に着工、24年3月に竣工、24年春開業の予定。
子育て施設は、賃貸住宅棟の1階部分約700平方メートルを賃借して同市が整備。天候に左右されない子供の遊び場や、幼児教育の場となる「子育てひろば」「絵本コーナー」、保護者の突発的な事情等にも対応できる「一時保育スペース」、中高生も利用できる「たまり場・交流・学習スペース」などを備える。24年度のオープンを目指す。
また同市は、JR東日本との土地交換契約により取得した旧国立駅舎東西の用地を広場として整備する予定。22年度にデザインアイディアコンペを実施しており、今後は、23年度に設計事業者選定プロポーザル、23～24年度に設計、25～26年度に工事というスケジュールで計画を進める。
