(株)Robot Homeは29日、IoTプラットフォーム「Residence Kit」を軸とした賃貸管理のデジタル化について、プレス向け説明会を行なった。
「Residence Kit」は、入居者、不動産オーナー、賃貸管理会社、賃貸仲介会社などすべてのプレイヤーをつなぎ、賃貸管理にまつわる業務効率化を実現するプラットフォーム。同社が管理する賃貸物件約2万6,000戸で活用されており、入居者の約9割が利用している。物件情報や入居者情報、受発注情報など賃貸管理に必要な情報を、基幹システムに保管・管理。それを基に、入居者向け、不動産オーナー向け、賃貸管理会社向け、賃貸仲介会社向けにアプリを展開している。
入居者は、外から電気やエアコンをつけるなど、アプリを活用して住宅設備等を遠隔でコントロールすることが可能。入居・退去・募集といった業務をアプリが効率的に行なうことで、不動産オーナーは空室による機会損失を防ぐことができる。また、定期清掃や原状回復など建物メンテナンス業務をアプリが自動で手配。オーナー向けアプリと連携し、清掃報告などを自動送信することも可能。仲介会社向けアプリでは、Web上で入居申し込みが完結でき、その場合はステータスに即時反映されるため、他社の申込状況もすぐに把握することができる。
説明会で、同社執行役員CDXO兼(株)Residence Kit 代表取締役の松園勝喜氏は、「同プラットフォームを推進することにより、業務完了に要する日数が修繕業務で65%、審査業務で70%、契約業務で75%削減されるなどの効果があった。同プラットフォームの普及を推進し、DXによるさらなる業務効率化を目指したい」と話した。