不動産ニュース / 開発・分譲

2023/4/4

三井不、神奈川・平塚エリア3棟目の物流施設

「MFLP平塚III」外観

 三井不動産(株)は、物流施設「MFLP平塚III」(神奈川県平塚市)を竣工した。

 新東名高速道路「厚木南」ICから約1.4km、東名高速道路「厚木」ICから約3.0km、平塚市ツインシティ大神地区土地区画整理事業施工地に立地。敷地面積は約1万5,000平方メートル、延床面積約2万6,690平方メートル、鉄骨造地上4階建て。区画整理事業地には「MFLP平塚II」(2019年10月竣工)が稼働しており、近傍にある「MFLP平塚」(16年11月竣工)と合わせて、平塚エリア3棟目の物流施設となる。

 1階北面にトラックバースを設け、倉庫1階の階高は6.5m(他階階高5.5m)としており、45ftコンテナ車両に対応し、10tトラックにおいては1スパンに3台の接車を可能とした。2階には、漆喰風左官仕上げのラウンジスペースを設けたほか、敷地内に緑地帯を整備するなど、テナント従業員がリフレッシュができる空間を提供する。

 72時間対応の非常用発電設備を導入し、災害時に館内の待機者に配布可能な備蓄品の確保等、BCP対応も行なった。防災センターを1・2階に分散配置し、電気室を2階、荷物用EVの機械室を屋上に設置し、万一の浸水時にも入居テナントが事業継続ができる環境を整えている。

 屋上に太陽光発電パネルを設置し、再エネ電力を共用部に加えて一部専有部にも供給するなど創エネにも取り組み、「Nearly ZEB認証」を取得。専有部では、入居テナントの要望に応じて柔軟に利用可能な「グリーン電力提供サービス」を提供する。

 テナントには、ECサイト「ドスパラ」を運営する(株)サードウェーブが決まっている。同社は1棟全体を利用する。

記事のキーワード 一覧

動画でチラ見!

座談会「事故物件に立ち向かう」

掲載誌はこちら

新着ムック本のご紹介

ハザードマップ活用 基礎知識

不動産会社が知っておくべき ハザードマップ活用 基礎知識
お客さまへの「安心」「安全」の提供に役立てよう! 900円+税(送料サービス)

2020年8月28日の宅建業法改正に合わせ情報を追加
ご購入はこちら
NEW

月刊不動産流通

月刊不動産流通 月刊誌 2025年5月号
「事故物件」、流通の課題は?
ご購入はこちら

ピックアップ書籍

ムックハザードマップ活用 基礎知識

自然災害に備え、いま必読の一冊!

価格: 990円(税込み・送料サービス)

お知らせ

2025/4/21

「記者の目」を更新しました

有事に立ち向かうエリアマネジメント」を公開しました。

エリアの価値向上に大きく寄与する複合開発。住宅や商業施設、公共施設、教育施設や図書館、クリニックなどが一体的に整備されることで、再開発されたエリア内で日常生活が完結できるような、利便性の高い生活環境が整うケースもありますが、その規模感の大きさから有事の際に全体が連携できるのかといった懸念も…。今回は、オフィスビル・賃貸マンション・分譲マンションの3棟からなる複合開発「MEGURO MARC」を取材。防災対策の本音を調査しました。