不動産ニュース / ハウジング

2023/4/20

ミサワホーム、4年半ぶり企画住宅の新商品

「SMART STYLE Roomie」外観イメージ

 ミサワホーム(株)は20日、企画住宅「SMART STYLE Roomie(スマートスタイル ルーミエ)」を発売した。4年半ぶりの企画住宅の新商品で、「SMART STYLE」シリーズの主力商品として位置付ける。

 ミレニアル世代(20歳代後半~40歳代前半)の共働き子育て世帯を主な購買層に想定。「共働き意識」「効率志向」「社会環境関心度」が高い、「コスパ」「エシカル」「時短」を重要視するといった同世代の消費行動等の特徴を踏まえ、(1)プロが提案するプランニングパッケージ、(2)タイムパフォーマンスの高い空間とアイテム提案、(3)持続可能な暮らしをテーマに企画した。

 (1)では、多様化&変化する暮らしに対応する「マルチライフスタイル」として、⽞関からリビング、ダイニング・キッチン、アウトリビングをシームレスにつなげる「フルハイト設計」を採⽤。外出時・帰宅時に必ずリビング・ダイニングを通る「センターリビング」の設定によって、家族間のコミュニケーションを促進する。天井高は約2.7m。リビングは折り上げ天井により約3mを確保した。

 (2)は、在宅ワークと家事を両⽴する「マルチワークスタイル」として、ダイニング近くの「スイッチワーク」、2階のWeb会議やリモート学習を想定した「フォーカスワーク」、アウトリビングでリフレッシュして発想を転換する「リチャージワーク」の3つのワークスタイルを提案。キッチン横には、サニタリーからも使える多⽬的な⼤収納「2WAYストレージ」を⽤意。収納と洗⾯、脱⾐室兼ランドリールーム、バスルームまでを⼀列に配置した「バックヤード動線」、⾏き⽌まりのない「サーキュレーション動線」により家事の負担を軽減する。

 (3)は、太陽光発電設備や⾼断熱設計により標準仕様でZEHに対応。併せて、購入者向けに提供するIoTライフサービス「リンク ゲイツ」の「AIマネジメント」により、蓄電池と連携し再⽣可能エネルギーの⾃家消費率を⾼めた。

 また、住まいづくりのプロセス「MISAWA STYLE SELECT」を初めて採用。同社おすすめのプランや間取り、外観、インテリア、キッチン・サニタリーを⽤意。5つのステップで完結することで、住まいづくりの合理化を図った。⼀般地域向け22プラン・多雪地域向け10プランの計32プラン(東西反転プラン含む)を用意している。価格は2,500万円~2,800万円台(延床面積29~36坪)。茨城県水戸市をはじめ、全国40ヵ所の展示場を対象に、モデルハウスをゴールデンウィークに向け完成させていく。初年度販売目標は200棟。

 同日開催の記者会見の席で、同社代表取締役社長執行役員の作尾徹也氏は「企画住宅の提案を積極化することで、スタッフ一人当たりの生産性向上を図り、売上増につなげたい。また、今後は今回の企画住宅の反響を踏まえ、分譲住宅の開発にも力を入れていく」と述べた。

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注文住宅

自ら工事を発注して建築する住宅。一般に戸建て住宅であって、デザイン、間取りなどを自分で決めることができるほか、建築途上で設計を変更するなど、建築過程に関与することができる。

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