不動産ニュース / 開発・分譲

2023/5/25

昭島の大規模マンションに資料請求1,500件

ファミリー世帯向けの72.73平方メートル、3LDKのモデルルーム
アクティブシニア(夫婦二人世帯)向けの68.48平方メートル、1LDKのモデルルーム

 大和ハウス工業(株)は25日、「(仮称)昭島プロジェクト」(東京都昭島市)の一環で開発を進める、「プレミスト昭島 モリパークレジデンス」(総戸数481戸)のマンションパビリオンを報道陣に公開した。

 同プロジェクトは、JR青梅線「昭島」駅前から広がり、大型複合商業施設、アウトドアショップ、スポーツ施設等で構成される再開発エリア「東京・昭島 モリパーク」内に位置。モリパークでの住宅開発は今回が初となる。A棟である「プレミスト昭島 モリパークレジデンス」のほか、B棟(9階建て、総戸数約100戸)、C棟(14階建て、総戸数約270戸)の3棟のマンションを開発する。総敷地面積は3万2,270.12平方メートルで、土地は昭和飛行機都市開発(株)から入札で取得した。2022年12月に提案書を提出、23年3月に売買契約を締結、同年4月に決済を完了している。総事業費は約400億円。

 「プレミスト昭島 モリパークレジデンス」は、同駅から徒歩5分の立地で、駅前からつながる歩行者専用通路でアクセスが可能。敷地面積は1万8,215.75平方メートル、延床面積4万317.32平方メートル、鉄筋コンクリート造地上13階建て。2023年1月に着工した。ファミリー世帯を中心に、アウトドア好きなアクティブシニア(2人世帯)等もターゲットに据えている。

 共用部には、近年人気の高いプライベートサウナ(定員3人)を、同社マンションでは初めて設置。ロウリュウの設備を備えるほか、水風呂や外気浴スペースも用意する。そのほか、アウトドア用品や寝具なども洗うことができるランドリールーム、ヨガやダンスなどを楽しむこともできるスタジオ、和やアウトドアをテーマとしたゲストルーム(3室)をはじめ、ワークスペース、パーティルーム、家庭菜園スペースなどを整備。アウトドア用品などが収納できる全56区画(大型24区画・小型32区画)のトランクルームや電気自動車(EV)の充電設備(5区画)も設置する。
 また、店舗区画(4区画)も用意し、すでに保育園の入居が決まっている。

 住戸の専有面積は56.57~89.08平方メートル、間取りは1LDK~5LDK。全66プランを用意する。テレワーク需要を受け、一部住戸を除きワークカウンターを標準で設置する。周辺にアウトドア関連施設等が多くあることから、キャンプグッズ等を置ける土間のあるプランも用意した。同社マンションでは初となる不在時においても配達物の受け取りが可能な「置き配スペース」を玄関ポーチに設置した。

 敷地内には防災拠点にもなる緑地空間「ギャザリングパーク」を計画。生物多様性保全のため、敷地内緑地を生物多様性貢献面積率19%以上とし、「いきもの共生事業所認証(ABINC 認証)」を取得した。あわせて、「ZEH-M Oriented」仕様とし、建築物省エネルギー性能表示制度「BELS」による第三者認証で最高等級を取得する予定。

 資料請求の申込受付は23年2月より開始し、近隣住民や周辺エリア居住者を中心にこれまで約1,500件の申し込みがあった。マンションパビリオンは6月3日にオープン。現時点で約300件の予約が入っている。販売開始は9月中旬の予定で、販売戸数および価格は未定だが、中心価格帯は5,000万円台を見込む。同社は24年6月までの完売を目指すとしており、「都心でのマンション価格の高騰などから反響は高い」とみている。竣工は同年8月、入居開始は同年9月を予定する。

 今後は、駅前でC棟を、現在マンションパビリオンが建つ土地(駅から徒歩8分)でB棟を開発する計画。プロジェクト全体完成は28年度の予定。

ダイニングには、標準でワークカウンターを設置
「プレミスト昭島 モリパークレジデンス」の模型

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