集合住宅向けインターネット接続サービスを提供する(株)ファイバーゲートと、電力の制御・変換等を行なう製品を製造するヘッドスプリング(株)は14日、集合住宅向け分散型蓄電制御システムの実証実験を開始したと発表した。
集合住宅向け分散型蓄電制御システムは、ヘッドスプリングが開発したもので、蓄電システム、EV充電器、太陽光システム等を任意に組み合わせ、制御することで電力供給を最適化できる。集合住宅においては、各住戸に接続されている設備の状況により蓄電残量が異なるが、空室など負荷が小さい住戸に設置された蓄電設備に蓄えられた電力を、他の住戸に活用することはできない。同システムは各住戸の蓄電システムを平準化することで、蓄電残量が多い住戸から少ない住戸への電力分配を可能とする。導入により、電力会社からの電力購入を減らし、建物全体の電気料金の低減が期待できる。
実証期間は8~11月。ファイバーゲートが建設した埼玉県川口市のマンションで実施。同システムの活用により、電気料金がどれだけ低減可能であるか研究する。