不動産ニュース / 仲介・管理

2023/8/22

古民家の古材利用したリノベマンションが完成

リビングのバルコニー側をフローリング張りの「広縁」に。リビングとの間は、5枚の障子戸で仕切る
キッチンの腰壁には、七宝柄の組子をはめ込んだ。居室や廊下の床はサイザル麻とした

 (株)コスモスイニシアは、既存マンションのリノベーションに、古民家等で使われていた古材を用いる新たな取り組みを開始。初弾となる住戸が完成し、8月初旬から販売を開始した。

 古民家等の再生に力を入れている(株)ヤマムラ(山形県新庄市、社長:中村 忍氏)との協業で商品企画を練り上げたもの。今回の物件を担当したコスモスイニシア流通事業部商品企画部建築一課課長の高橋晴彦氏(高ははしごだか)が同じ山形出身だったことから協業が実現した。

 「ステーションプラザ代田橋」(東京都世田谷区)の1住戸を改修した。京王本線「代田橋」駅徒歩1分に立地。1991年築。専有面積約50平方メートル、1LDK。ヤマムラが保管していた、都内の古民家で使われていた古材を譲り受け、リビングドア、トイレドア、廊下収納の扉、洋室のクローゼット引き戸として再利用した。築30年以上前の既存マンションのため、サッシや建具の高さも低く、古民家の建具ともマッチしたが、設置に際しては職人が塗装し、現地の寸法に合わせて微調整を行なっている。

 洋室のクローゼット引き戸には、すだれを障子の枠にはめ込んだ「簀戸(すど)」を用いることで、通風性を確保。キッチンの腰壁には、七宝柄の組子をはめ込み、LED照明でライトアップする。また、玄関のシューズクローゼットは古タンスをリメイクしている。リビングダイニングのバルコニー側は、幅120センチの広縁とし、リビングとの間は5枚の障子戸による仕切りを設けた。和風のレトロと改修前住戸のデザインとバランスを取るため、居室の床はサイザル麻でできたカーペット敷きとし、照明のスイッチパネルもレトロ調のものを組み合わせている。

 販売価格は5,480万円。8月上旬にホームページを開設し、販売活動を開始。古民家の雰囲気を好むユーザーにアピールしていく。今後も、レトロ物件ファンが好む、東急世田谷線沿線などの「スローライフなまち」でのリノベーション事業で、同様の取り組みにチャレンジしていく方針。

玄関のシューズクロークは古タンスをリメイク
洋室のクローゼット扉はすだれを障子枠にはめ込んだ「簀戸」。通風性が良く、湿気がたまりにくい。中の照明を点けるとうっすら明かりが漏れる

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