中央日本土地建物（株）と（独）都市再生機構（UR都市機構）は25日、「田町駅前建替プロジェクト」の開発計画の決定を発表した。
両者が区分所有する「春日ビル」（港区芝五丁目）を共同で建て替える事業。環境配慮型のオフィスビルを開発し、オフィス、店舗、インキュベーションオフィス、カンファレンス、子育て支援施設等を整備する。
都営浅草線・三田線「三田」駅直結、JR山手線・京浜東北線「田町」駅徒歩2分に立地。敷地面積約5,140平方メートル、鉄骨造・鉄骨鉄筋コンクリート造地上20階、地下3階建て、延床面積約5万5,500平方メートル。
ビルの各種設備をシステムとリアルタイムに連動させてデータを収集・解析し、効率的にビルを管理する。５～19階のオフィスフロアでは、空調・照明を自動制御するIoTセンサー、外気状況から快適な自然換気のタイミングを判断して通知する専用アプリを導入する。
共用スペースには、災害時におけるビルの安全状況を分析・判断するシステムを導入し、警報・注意報などと合わせてデジタルサイネージに最新情報を発信する。
環境配慮については、南北面の窓を二重ガラス構造にして空調負荷を抑え、東西面には西日等を遮る縦フィンや自然換気装置、太陽光の反射で天井を照らすように自動調整するブラインドを設置して、消費エネルギーを効率的に削減。雨水の利用や太陽光パネルの設置などにより環境負荷の低減を図るなど、環境配慮と快適性を両立する設備・仕様を導入する。これらの取り組みにより、「ZEB Ready 認証」、「DBJ Green Building 認証 5 つ星」、「CASBEE ウェルネスオフィス認証S ランク」を取得する予定。
着工は10月、竣工は2025 年5月の予定。
