不動産ニュース / 開発・分譲

2023/10/2

田園調布に介護付有料老人ホーム/JR西、住林

「グランフォレスト田園調布」外観

 住友林業(株)は29日、同社グループが運営する介護付有料老人ホーム「グランフォレスト田園調布」(東京都大田区、居室数78室)を報道陣に公開した。

 同施設は事業主であるJR西日本プロパティーズ(株)より住友林業グループが開発・運営の依頼を受けて開発したもの。JR西日本プロパティーズは、住友林業に建物一棟を賃貸。施工はコーナン建設(株)、運営はスミリンフィルケア(株)が手掛ける。スミリンフィルケアが運営する介護付き有料老人ホームは17棟目。

 東急東横線「多摩川」駅徒歩9分に立地。敷地面積1,993.42平方メートル。鉄筋コンクリート造地上5階建て、延床面積3,794.21平方メートル。

 介護居室面積は20平方メートル。木質感のあるフローリングや建具を採用している。ベッドにはセンサーマットを設置し、離床や心拍数・呼吸数等を感知し、24時間常駐しているケアスタッフに通知する。また、天井やトイレ、入口などに見守りセンサーを取り付け、居室温度・湿度、トイレの回数などを記録。異常値が検出された場合は、職員が駆け付けるなど、ICTを活用し、要介護者の夜間徘徊や立ち上がり動作に伴うケガを防止する。

 屋上や中庭は、入居者が自由に出入りできるくつろぎの空間として開放。在来種を中心に植樹し、生き物の住処となる巣箱や、鳥が水を飲んだり水浴びをするためのバードバスも設置した。BELSをはじめ、生物多様性保全の取り組み成果を認証する「ABINC」を有料老人ホームとして初めて取得。環境にも配慮した施設とした。

 料金は、前払金プランで入居金1,470万円~、月額利用料24万3,000円~。月払プランで月額利用料48万8,000円~。開設は10月1日。9月28日時点で22人の入居が決まっている。「グランフォレスト」シリーズの中でも入居者が決まるペースが早く、立地の良さや価格面が好評だという。

吹き抜けの開放的なロビーからは、中庭が眺められる

記事のキーワード 一覧

この記事の用語

有料老人ホーム

高齢者住宅・施設の代表格。老人保健法では、「高齢者を入居させて、入浴、排泄、食事などの介護、食事提供など日常生活の上で必要な便宜を提供する施設」と定義されている。

続きはR.E.wordsへ

新着ムック本のご紹介

ハザードマップ活用 基礎知識

不動産会社が知っておくべき ハザードマップ活用 基礎知識
お客さまへの「安心」「安全」の提供に役立てよう! 900円+税(送料サービス)

2020年8月28日の宅建業法改正に合わせ情報を追加
ご購入はこちら
NEW

月刊不動産流通

月刊不動産流通 月刊誌 2024年11月号
 “令和的”不動産店舗って?
ご購入はこちら

ピックアップ書籍

ムックハザードマップ活用 基礎知識

自然災害に備え、いま必読の一冊!

価格: 990円(税込み・送料サービス)

お知らせ

2024/10/5

「月刊不動産流通2024年11月号」発売中!

「月刊不動産流通2024年11月号」好評発売中です。

特集は、「働く、集う、楽しむ。“令和的”不動産店舗 」。コロナ禍やDXの推進等も契機となり、私達の働き方は大きく変わりました。そうした中、これまで以上に集まりたいと感じるオフィス・店舗の整備に注力する企業も見られます。今回は、外観や内装のデザインなど趣向を凝らし、ユーザーやスタッフが集いたくなる店舗運営に取り組む不動産会社を取材しました。

実務に役立つ連載コーナーも豊富に掲載しています。noteでの試し読みも♪