不動産ニュース / その他

2023/10/3

コミュニケーションが活発化するビル/パナソニック

「パナソニック目黒ビル」外観

 パナソニック(株)は2日、「パナソニック目黒ビル」(東京都品川区)をグランドオープンし、内部をマスコミに公開した。

 JR山手線他「五反田」駅から徒歩6分、「目黒」駅から徒歩9分。建物は地上25階地下2階建てで、延床面積は4万7,843.31平方メートル。竣工は2006年5月で、以前は大日本印刷(株)が利用していたビルに入居し、家電事業の関連部門を集約。開発・製造・販売の一体経営を実現する家電事業のメイン拠点として活用していく。

 組織の枠を超えた横連携を促すために、若手のプロジェクトメンバーにより課題抽出と解決につながるオフィス空間を創出。活発なコミュニケーション創出し、柔軟かつ効率的に仕事を進められる環境づくりを進めるために、自席から離れて雑談や相談が気軽にできる「Tsumugu-ba」(10階)や、出張者を含め誰もが業務に勤しんだり交流したりできる「Tsudou-ba」(22階)を設置。人工芝を敷いてテーブルセットやルームランナーを配置、リラックスや気分転換に活用できる「しばWORK」(7階)のほか、4~7階の窓際には、ハイチェアーやハンモックでリラックスしながらコミュニケーションできるカジュアルな空間「FREE LOUNGE」「REFRESH TERRACE」など、執務、リラックス、コミュニケーション形成のいずれをも実現できる場をビル内に創出した。 

 執務スペースはフリー(グループ)アドレスを採用。低層階のフロア中央には、自由に集まってディスカッションができる「COWORKING」スペースも設けている。

 その他、社員自身が製品やサービスに触れることが空間として、1階には同社製品の家電を展示しているほか、住居を再現し生活空間の中での製品を体感できるスペースも設けている。2階には、歴代の家電製品を展示したスペースも用意した。

 パナソニック副社長執行役員の松下理一氏は、「ここは、BtoC家電事業の新たな拠点。社員一人ひとりがそれぞれの強みを生かし、いきいきと働くことができる、そのような場にするために、自然とコミュニケーションが活発化するような工夫を随所に施した。この新しいオフィス空間を活用して、会社の発展と社員の人間としての成長を実現していく」と述べた。

人工芝が敷かれた「しばWORK」。リラックスしながら個人ワーク・チームワークに取り組める。デスクを備えたルームランナーも設置されている
4~7階の階段近くの吹き抜け空間には、リラックスしてコミュニケーションがとれるFREE LOUNGE・REFRESH TERRACCEを用意

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