
阪急阪神不動産(株)は1日、オーストラリアに事業進出すると発表した。
2023年5月に設立した現地法人「Hankyu Hanshin Properties Australia Pty Ltd」が、シドニー市の複合施設「60 Margaret」を取得し、不動産賃貸事業に取り組んでいく。
1980年竣工の同物件は、オフィスと商業施設で構成した複合施設。シドニー市のCBD(官庁・企業・商業施設などが集中する地区)のメインストリート沿いに立地。都市鉄道であるシドニートレインズの「ウィンヤード」駅に地下で直結している。敷地面積4,464平方メートル。地上33階地下4階建て。賃貸可能面積4万7,179平方メートル。
同物件は、同社のほか、アジアで不動産ファンド事業を手掛ける三菱地所グループの「MEC GLOBAL PARTNERS ASIA」、シドニー・メルボルン等を中心に事業を展開する「Ashe Morgan」等と共同で取得。取得後は、オフィスの共用部や商業エリアのリノベーション工事等を行ない、物件の価値を向上させる。
同社は東南アジアやアメリカで事業を展開している。今後はオーストラリアでも、現地法人等を活用し、情報収集の体制等を整備する。現地企業とのパートナーシップを構築することで事業参画の機会を増やし、収益の拡大を目指す。