(株)長谷工コーポレーションは10日、2024年3月期第2四半期決算(連結)を発表した。
当期(23年4月1日~9月30日)は、売上高5,230億600万円(前年同期比17.1%増)、営業利益432億7,600万円(同14.8%増)、経常利益432億6,000万円(同18.3%増)、当期純利益287億300万円(同16.0%増)。増収増益となった。
主力の建設関連事業における完成工事高は、主に単体での施工量の増加により2,619億円(同1.1%増)と微増で推移。完成工事総利益は、単体の利益率が資材・労務価格情報の影響を受け低下したが、完成工事高の増加で補い396億円(同1.0%増)の微増となった。完成工事総利益率は15.1%(同2.0ポイント減)。賃貸物件等5件を含む計35件を完成させた。これらの結果、セグメント売上高は3,824億円(同16.1%増)、営業利益は314億円(同1.4%減)。
期末の受注高は2,036億円(同25.3%増)と、上期予想を上回り順調に進捗。分譲マンション新築工事の受注は、首都圏で200戸以上の大規模物件3件を含む28件、近畿圏・東海圏で大規模物件2件を含む10件で、合計38件。そのほか、賃貸住宅等5件を受注した。
不動産関連事業では、分譲マンションの新規引き渡し、およびその他の不動産取引量が増加したことにより、セグメント売上高568億円(同28.6%増)、営業利益102億円(同39.0%増)を計上した。サービス関連事業については、新築マンションの販売受託における引渡戸数、修繕工事の施工量、リノベーション事業の販売戸数等が増加。セグメント売上高は1,264億円(同22.5%増)、営業利益は72億円(同58.0%増)の増収増益となった。
通期は、受注高5,000億円、売上高1兆800億円、営業利益880億円、経常利益830億円、当期純利益555億円を見込む。
同社取締役副社長執行役員の楢岡祥之氏は、「マンション用地取得は、他用途との競争等も含め難易度が増しており、再開発や建て替えがより重要になってくる。老朽化した団地の建て替えは特に重要なファクターとして、今後も着実に取り組んでいく」などと話した。