大和ハウス工業(株)は10日、2024年3月期第2四半期決算を公表した。
当期(23年4月1日~9月30日)は売上高2兆5,448億2,700万円(前年同期比12.5%増)と過去最高を更新。営業利益1,911億6,300万円(同23.6%増)、経常利益1,881億1,500万円(同22.9%増)、当期純利益1,544億8,800万円(同45.8%増)となった。
戸建住宅事業は、売上高4,427億円(同5.8%増)と増収したものの、資材価格の高騰により営業利益は142億円(同29.7%減)と大きく減少した。国内の住宅着工が減少する厳しい市場環境の中で、新商品やサービスを展開したほか、海外では米国での引き渡しが順調に推移した。
賃貸住宅事業は売上高6,092億円(同5.0%増)、営業利益601億円(同12.9%増)と増収増益。請負・分譲共に順調に推移したのに加え賃貸管理事業でも高い入居率をキープした。上期末時点の管理戸数は67万2,556戸、入居率は96.1%(同0.9ポイント低下)となった。
マンション事業は売上高2,178億円(同25.0%増)、営業利益166億円(同84.4%増)。首都圏を中心に好調な国内に加え、海外では中国での2プロジェクトが引き渡しを完了した。
商業施設事業は売上高5,819億円(同10.6%増)、営業利益718億円(同14.7%増)。コロナ禍の影響が大きかったホテル事業の復調が大きかったという。
事業施設事業は売上高6,434億円(同29.6%増)、営業利益572億円(同48.5%増)と大幅な増収増益。物流施設を中心として開発物件の売却が順調に推移したのだという。
通期業績予想は、最近の業績動向を踏まえて情報修正。売上高5兆200億円(前回発表比2.0%増)、営業利益3,850億円(同1.3%増)、経常利益3,670億円(同3.7%増)、当期純利益2,630億円(同5.2%増)を見込む。