(一社)リノベーション協議会は15日、「リノベーション・オブ・ザ・イヤー2023」の受賞者を発表した。
同協議会の加盟企業800社超の施工事例の中から、その年を代表するリノベーション作品を決定するコンテストで、今年で11回目。施工費別に「800万円未満部門」「1,500万円未満部門」「1,500万円以上部門」「無差別級部門」の4部門を用意しており、今年は88社・267作品がエントリー。SNSを活用した一般ユーザーによる1次審査で67作品を選出。住宅系を中心としたメディアの編集者8人で構成する選考委員による最終選考を経て、総合グランプリ、部門別最優秀賞4点、特別賞13点を決定した。
総合グランプリは、(株)bELIによる「誰もが快適に過ごせる特別な高級トイレ空間『プレミアムT』」。難病指定のクローン病と闘う友人をヒントに、さまざまな消化器系の持病を持つ人たちの苦労を知ってもらうために企画されたリノベーションで、住宅設計の一般常識にとらわれない姿勢等が評価された。
部門別の最優秀賞では、「800万円未満部門」では、築年数の経過した団地住戸をファミリー層向けに改修した「これからの団地リノベのあり方を問う」((株)フロッグハウス)、「1,500万円未満部門」では、将来の間取り変更に対応した「アウトラインの行方」((株)grooveagent)、「1,500万円以上部門」では、豪雪地帯にある築125年の古民家を「土と木」をテーマに再生した「戻す家」((株)モリタ装芸)、「無差別級部門」では、旧ビジネスホテルを複合商業施設に変えまちの活性化の拠点とした「『記憶を刻み、『記録』を更新する『the RECORDS』』((株)拓匠開発)が選ばれた。
また今回より、コンテストにエントリーした事業者が投票で選ぶ「プレイヤーズチョイス」を新設。「800万円未満部門」で最優秀賞を受賞した、(株)フロッグハウスの「これからの団地リノベのあり方を問う」が選ばれた。