不動産ニュース / 決算・業績・機構改革

2024/1/15

リノベ事業堅調で増収/インテリックス24年5月期2Q

 (株)インテリックスは15日、2024年5月期第2四半期決算(連結)の説明会を開催。同社代表取締役社長の俊成誠司氏が、下期の重点施策等について述べた。

 当期(23年6月1日~11月30日)は、売上高226億7,000万円(前年同期比26.5%増)、営業利益2億3,900万円(同26.8%増)、経常利益1億400万円(前年同期:経常損失1,300万円)、当期純利益7,200万円(同:純損失3,000万円)。リノベーション事業分野の販売が堅調に推移。物件の売却優先で利益率は低下したものの、売上総利益は増収を確保した。

 リノベーション事業分野では、リノヴェックスマンションの販売件数が、地方主要都市で353件(前年同期比15.0%増)、首都圏で299件(同7.9%増)、計652件(同11.6%増)と増加。平均販売価格も2,856万円(同247万円増)と上昇したことにより、186億2,700万円(同22.7%増)を計上した。同事業の売上高は198億8,600万円(同22.9%増)、営業利益は1億3,600万円(同72.0%減)。

 ソリューション事業については、物件販売の売上高が15億4,900万円(同48.0%増)に増収。賃貸収入の売上高は5億2,500万円(同5.3%増)だった。また、ホテル事業の稼働率上昇等により、その他収入の売上高は7億800万円(同259.4%増)の大幅増収に。その結果、同事業の売上高は27億8,300万円(同59.7%増)、営業利益は1億4,700万円(同51.4%減)となった。

 下期は引き続き、既存主軸事業(リノベーション事業分野・ソリューション事業分野)の再構築と、差別化戦略として先行投資事業(省エネリノベーション・不動産取引のDX化)の「両利き経営」を推進していく。

 リノベーション事業分野においては、「市況の不透明感を踏まえ、事業回転を高めてリスク軽減と収益向上の両立を図る」(俊成氏)とし、ソリューション事業分野では「リースバック物件の流動化を実施するとともに、下期にはアセットシェアリングの新シリーズ販売を計画している」と話した。
 先行投資事業では、省エネリノベーション「エコキューブ」の拡販、不動産プラットフォーム「FLIE(フリエ)」を通じた物件販売の増加に取り組む。「下期は先行投資事業の差別化戦略を一層加速させる。既存住宅の省エネリノベーションでノウハウを積み上げ、今後の社会課題である省力化・省エネ化をリノベーションで解決していく」(同氏)。

 通期については、売上高485億4,300万円、営業利益7億6,900万円、経常利益3億6,400万円、当期純利益2億4,700万円を見込む。

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情報通信技術やデータを活用して、事業の内容や進め方を抜本的に変革すること。英語のdigital transformationの略。

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