東京建物(株)、(株)東京建物アメニティサポートは24日、分譲マンションでの廃棄物削減の取り組み「すてないくらしプロジェクト」を、2024年1月より開始したと発表した。
分譲マンションでの廃棄物は、規模がオフィスビルに比べて小さいほか、行政サービスの一環で住民が費用負担することなく回収されることから、なかなか削減の取り組みが進まなかった。そこで同社は、生活に密接する住宅分野での取り組みが循環型社会の実現に必要不可欠であると考え、同プロジェクトをスタートすることにした。
同社が供給済み、または今後供給する分譲マンションを対象に、廃食油や衣類・雑貨の回収、ごみ置き場のデザインなど、多様な取り組みを実施する。従来、物件ごとに管理組合主体で行なわれていた集団回収等の取り組みに加え、物件規模や特性を踏まえ、物件規模や特性に合わせて順次導入していく。
廃食油は、そのまま流すと水質汚染やマンション排水設備の劣化原因となる一方、適切に処理すれば肥料や飼料、石鹸等に生まれ変わることから、共用部に廃食油の集団回収ボックスを設置。各自の運搬の負担を軽減し、再利用を促していく。衣類・雑貨回収の面では、(株)ECOMMITが提供する、不用品の改修・選別・再流通の一気通貫サービス「PASSTO(パスト)」を導入。共用部に専用ボックスを設置し、改修した不用品をリユース品として再流通させる。
また、2020年より一部物件で採用している通いたくなるごみ置き場「GOMMY」の導入を拡大。照明を居室と同じ温かみのある色味とするほか、英語やピクトグラムも表記し、幅広い年齢、国籍の居住者がごみを出しやすくなるように工夫していく。