東京建物(株)、北海道大樹町、SPACE CONTAN(株)の3者はこのほど、「宇宙版シリコンバレーの実現に向けた包括連携協定」を締結した。
大樹町とSPACE CONTANは、“北海道に、宇宙版シリコンバレーをつくる”というビジョン実現に向けて、2021年4月に商業宇宙港「北海道スペースポート」(以下、「HOSPO」)を本格稼働。民間等のロケットやスペースプレーンの打ち上げのためのロケット発射場等の整備を進めている。
航空宇宙産業の集積化や、あらゆる産業とのシナジー効果創出により地域経済を活性化するためには、ロケット打ち上げ見学場等の関連施設、エンジニアや研究者などの住宅・宿泊施設、工業団地等の整備、周辺のまちづくりが必要となる。
そこで今回、3者の強みや特徴を生かし、宇宙港や地域資源を活用したさらなる価値創出やまちづくりの取り組みを進めるため、包括連携協定を締結した。
連携・協力の内容は、宇宙港および関連施設の整備に関すること、宇宙港を中心としたまちづくりに関すること、宇宙版シリコンバレーの実現に関すること、等。
HOSPOの整備による道内の経済波及効果は年間267億円、雇用創出効果は約2,300名、観光客の増加は約17万人と試算されている。
なお東京建物は、宇宙港発展の基礎となる発射場等整備支援ために、2023年12月に、大樹町へ企業版ふるさと納税の寄付を実施した。